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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
襲撃-さいかい-
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都から旅立とうとしている。
だが、隣にいる武蔵は立ったまま、俺の伸ばした手も掴まずこのまま併走していくと無茶を言い出した。
「このバイコーンの速さは並じゃない。それと常に併走なんてサーヴァントでもキツイと思うぞ。」
「私はキツくないので。」
「いやキツイだろ。」
鬼と人問わず、みんなに見送られる中そんな我儘を言い出すものだから中々出発できない。
伊吹童子は楽しそうにその様子を見ているし。
と、このままでは埒が明かないので
「っ!」
「えっ?わっ!!」
武蔵の腕を強引に掴むと、そのまま引き寄せ無理矢理馬に乗せた。
「ちょ、ちょっと大和くん!!」
「別に背中に掴まるくらい恥ずかしくもなんともないだろ。」
「そうじゃなくて…!」
「さぁ出発しよう。」
武蔵が降りかねないのでここはさっさと走り出す。
手綱を引っ張り、改造バイコーンが嘶き走り出す。
「世話になった!鬼と人、2つの種族がいつか手を結べる日が来ることを願っている!!」
そう言い残し、俺達は京都を後にした。
鬼も人も、マスターにあんなにデレデレだったんだ。
種族は違えどマスターは大事だという考えは同じ。
そこに気付けば、手を取り合うのもそう時間はかからないだろう。
さて、
「大和くん。」
「断る。」
「なんで!?まだ何も言ってないじゃない!!」
「降ろしてくれとかだろ?断る。」
「お師匠様命令です!」
「断る。お師匠様なら尚更だ。弟子の自分だけ馬に乗って楽するなんて俺には出来ないね。」
「ぐっ…この生意気な弟子め…!」
どうしてもおろして欲しい武蔵。
忘れかけていた自分が師匠ということを引っ張り出し、師匠命令と言うが墓穴を掘ってしまったようだ。
しかし、ここは機転を利かせる。
「そうよ!」
「?」
「お師匠様の私が馬に乗って!弟子の大和くんが走ればいいのよ!」
「…スパルタだな。」
「当たり前よ!ほら!分かったのなら早く馬を止めて降りなさい!大丈夫!セイバーだから騎乗スキルはあるし乗馬に関してはなんの問題もないので!!」
「いや、武蔵は騎乗スキル持ってなかったぞ。」
武蔵にしては考えたかもしれない。
でもそれは出来ない提案なんだ。
「それにこの馬は俺の魔力を"覚えた"。飼い主以外のものが触ろうとすれば暴れ出すぞ。」
「え?つまり…?」
「俺の言うことしか聞かない。」
この改造バイコーン、魔力をある程度流し込めばそれが飼い主のものだと覚え、それ以外が流れる、もしくは魔力が流れないのであれば飼い主以外と認識し全力で暴れ出す。
乗馬訓練の際盗まれないようにする為と言われたんだ。
だから、俺しか乗れない。
「なにそれ…。」
「だから当分はこれで我慢してくれ。
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