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レーヴァティン
第二百三十一話 平泉からその八
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「整えてだ」
「そうしてですね」
「そのうえで今以上の戦力とする」
「そうされますね」
「そうする、幕府の兵となるならだ」
 それならというのだ。
「鍛え武具の質もよくしてだ」
「そうしてですね」
「そのうえで強くなってもらい」
「この浮島を統一する力にして」
「統一した後は」
「魔神を倒す力になってもらうのだからな」
 そこまで考えているからだというのだ。
「だからな」
「それで、ですね」
「武具も一新しますね」
「質のいいものにし」
「力になってもらいますね」
「また空船も造ってもらう」
 こちらもというのだ。
「そしてだ」
「そのうえで、ですね」
「海の魔神と戦う戦力にしますね」
「そうしますね」
「必ずな、それと下の世界をな」
 他ならぬ魔神に石に変えられ海に沈んでいるそこをというのだ。
「空船に余裕が出来るとな」
「送ってですか」
「そうしてですか」
「調べますか」
「蝦夷攻めも終わってだ」
 そうしてというのだ。
「全てが一段落してな」
「それからですか」
「この浮島を統一してから」
「それからですか」
「空船をやってだ」
 そのうえでというのだ。
「調べるか、今は余裕がない」
 感じんのそれがというのだ。
「だから出来ないがな」
「はい、今は空船は西の浮島との行き来に使い」
「そして戦に使っています」
「余裕のある空船はありません」
「造った空船は全てどちらかに使っています」
「まことに余裕がありません」
「それも一切な」
 まさにとだ、英雄自身言った。
「だからな」
「それで、ですね」
「浮島を統一して」
「戦をする必要がなくなり」
「そして空船に余裕が出来てからですね」
「その頃には幕府も余裕が出来る」 
 戦がなくなればというのだ、戦はその勢力の全てを賭けて行うものであり相当な力を注ぎ込むものだ。
 だから今も幕府は余裕がない、それで英雄も言うのだ。
「それからだ」
「下に拡がる海にですね」
「空船をやってそのうえで調べますか」
「海の方を」
「魔神のこともな、この世界のことは知っているつもりだ」
 英雄自身もというのだ。
「俺達の世界から見れば地図は大体同じで地下世界もあるな」
「はい、地上からも行けます」
「つながっている穴がありです」
「そこから空船等で行き来出来ます」
「そちらも相当な広さです」
「そして地上は俺達の世界から見て五倍の広さだ」
 英雄はこのことも話した。
「浮島も実に多い」
「この浮島と西の浮島だけではありません」
「大小実に様々な浮島があります」
「北極の上空は特に多いです」
「そうなっています」
「それはわかっている、以前ある男が俺達の世界から来て統一したこともな」
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