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星々の世界に生まれて〜銀河英雄伝説異伝〜
疾走編
第四十四話 理想と現実
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うやって上げればいいのですか?」
「指揮官の質をあげるしかありません。各級指揮官がしっかりするしかないのです」
「その為には」
「生き残る事、でしょうね。要するに損害を少なくする事です。平時ではないのですから、訓練ばかりやっている暇はありません。生き残った者の経験が重要になってきます。どうしても損害は出ますから、生き残った者が補充要員に経験を伝えていくしかありません。特に最前線にいるウチの艦隊はそうです」
「嫌な現実ですね…」
「仕方ありません。でも正規艦隊はまだいいのです。大会戦でもない限り、年度計画に入れ込みさえすれば、訓練の時間は取れますから」
「軍が精強かどうかは…最前線の我々にかかっている、ということですか」
「はい。もし我々が破れてもジャムジードに輪番で駐留する二個艦隊で防ぐ。余程の事がない限り残りの十個艦隊は余裕を持って訓練する事が出来る」
「分かりました。では尚更頑張らねばなりません。いやここ(EFSF)に来てよかった。ご指導ありがとうございます」
「指導という程の事でもありません」
「指揮官の質か…これが一番厳しそうだな。精進します」
「頑張って下さい。フォーク中尉の面倒もよろしくお願いいたします」
「了解しました!……昼メシがすっかり冷めてしまいましたね、温め直して貰いましょう」



(疾走編 完)
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