第二十一話 与えられた試練その一
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」
「朱の盆、久し振りだよね」
「そっちにいるのは誰だい?」
「千春の彼氏だよ」
希望に抱き支えられながら。千春はその朱の盆に答えた。
「この人がね」
「へえ、彼氏かい」
「うん、そうだよ」
「千春ちゃんも彼氏が出来る様な年齢になったんだね。それでも」
朱の盆はその希望を見ながらこう言った。
「この彼氏おいら達とは違うね」
「人間だけれど」
「だよな。人間が姫様のところに来るなんてな」
それはどうかとだ。朱の盆はおどけた様な仕草を取りながら言っていく。
「久し振りだな」
「確かお殿様達以来だよね」
朱の盆に別の妖怪が出て来た。それは。
小坊主の服に一本の髪の毛もない頭、それにだった。
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