第八幕その三
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「私は虹の精霊だから」
「あっ、橋のチェックね」
「今回は私が当番で」
それでというのです。
「橋をチェックして回っていたの」
「そうだったの」
「丁度全部終わったの」
こうトロットにお話しました。
「今ね」
「そうだったのね」
「それで今お家に連絡したの」
「お仕事が終わったって」
「それで今から帰ろうと思っているの」
「今時間あるかしら」
ここで、です。トロットはポリクロームに尋ねました。
「いいかしら」
「どうかしら」
「ええ、後は帰ってね」
お空に帰ってというのです。
「宮殿で皆と遊ぶつもりよ」
「自由なのかしら、何しても」
「そうだけれど」
「だったらね」
それならとです、トロットはポリクロームに提案しました。
「私達と一緒に行かない?」
「旅になの」
「貴女はお寿司は食べないけれど」
ポリクロームが食べるのはお花や草の露です、それ以外は何も口にしません。
「どうかしら」
「そうね、お誘いを受けたし」
それならとです、ポリクロームは応えました。
「これからね」
「ええ、一緒に旅をしましょう」
「そうさせてもらうわ、ただ」
「ただ?」
「まずは連絡させて」
「あっ、お家の方に」
「それをさせて」
こうトロットに言うのでした。
「暫く旅に出るなら」
「それならよね」
「ええ、それならね」
「お家の方に断らないとね」
「暫くお家を空けるから」
だからだというのです。
「これからね」
「それでなのね」
「いいかどうか確認を取って」
そうしてというのだ。
「それから行かせてもらうわ」
「それじゃあね」
トロットも頷いてでした。
ポリクロームは自分の携帯電話を出してでした、そうしてから連絡をしてそれからトロットにお顔を戻して言いました。
「では今からね」
「いいって言ってもらえたのね」
「そう、これでね」
「一緒に行けるのね」
「そうなったわ」
「それは何よりね」
「それじゃあね、一緒に行きましょう」
こうしてでした。
ポリクロームも旅に参加することになりました、こうして一行はポリクロームも加えてそうしてでした。
皆は平原をさらに進んでいきました、そこで。
虹の橋も渡っていきます、前ノーム王は橋を渡りながらポリクロームに対してこんなことを言いました。
「一ついいかな」
「どうしたの?」
ポリクロームはくるくると踊りながら歩いています、そのうえで言いました。
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