第八幕その二
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「オズの国は違うからね」
「近寄れば虹の傍に行けるわよ」
「そうした世界だからね」
「それでよ」
「うん、橋になっていてもね」
「渡ることが出来るわ」
「そうだね、ではね」
「今からその橋達を渡って」
そうしてというのです。
「先に進んでいきましょう」
「それではね」
「虹の橋なんてものもなかったよ」
前ノーム王がこう言ってきました。
「本当にね」
「貴方はそうよね」
「地下にいたからね」
ノームの王国の王様だったからです。
「だからね」
「それでよね」
「うん、そのせいで」
どうしてもというのです。
「虹を見たことすらなかったよ」
「それか仕方ないわね」
「けれど」
それでもというのです。
「今は外の世界にいるから」
「虹も見られて」
「そしてね」
「橋も渡れるわね」
「だから是非」
「今からね」
「渡ろう」
こう言ってでした。
皆は早速虹の橋を渡りました、すると。
早速です、ナターシャは言いました。
「透き通ってそれでいてね」
「堅固だね」
前ノーム王も言います。
「この橋は」
「コンクリートの橋と同じだけだね」
「ええ、それでいてね」
「虹色に輝いていてしかも透き通っていて」
「まさに虹ね」
「これは素晴らしい」
心から言う前ノーム王でした。
「プレーリードッグの国もサバンナも素晴らしかったが」
「この虹の橋も素敵ね」
「旅に出てよかったよ」
こうも言う前ノーム王でした。
「本当にね」
「そうよね、それじゃあね」
「どんどん渡っていこう」
こう言ってでした。
先生達は皆で一緒に進んでいきます、そしてでした。
皆は最初の橋を渡ってそれからさらに進んでいきました、橋と橋の間は草原で木も多いです。その中で。
ふとです、トロットは木と木の間にポリクロームを見付けました。それですぐに彼女に声をかけました。
「久し振りね」
「あら、どうしたの?」
「ええ、今旅をしているの」
トロットはポリクロームに笑顔で答えました。
「それでね」
「ここに来たのね」
「そうしたの」
「そうだったのね」
「イッソスの国のお寿司屋さんまで行って」
そうしてというのです。
「皆でお寿司を食べるの」
「その為の旅ね」
「それで貴女はどうしたの?」
「ここの橋は全部虹で出来てるわよね」
ポリクロームはくるくるといつも通り踊りながら答えました。
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