第四百八十二話 スサノオの思惑その二
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「いざって時に頼りになります」
「俺も戦う」
服部はこう述べた。
「これから何かと頼む」
「こちらこそ宜しくな」
桐生が応えた。
「じゃあこれからな」
「共にだな」
「戦っていきましょう」
「そうするとしよう」
「ではこれよりお互いのことを話すとしよう」
道三が自分の席から腕を組んで言ってきた。
「それぞれの世界や自分のことをな」
「そうしないとお互いわからないからな」
万丈が応えた。
「もう信奈達には話してるけれどな」
「私達は知らないですう」
光秀が言ってきた。
「だから是非聞かせて下さい」
「そのうえでわたくし達のことをお話しますわ」
義元も言ってきた。
「存分に」
「ああ、それじゃあ今からな」
「お話しましょう」
こうしてだった。
戦士達はお互いの世界そして自分達のことを話した、その話が終わってから勝家は混乱している顔で左右のこめかみに人差し指をやって言った。
「ええと、エボルトで日本が三つでその」
「いや、わかるだろ」
信玄はその勝家に呆れた声をかけた。
「随分丁寧に話してくれたしな」
「よくわかった」
家久は理解していた。
「桐生さん達は大変だったのね」
「あの、あまりにも壮絶な戦いの人生で」
長秀は真顔で述べた。
「採点の仕様がありません」
「絶対に耐えられない」
利家はこう言った。
「途中で壊れる」
「言葉もないとはこのことだ」
義景も言うことだった。
「物語ではないしな」
「それで今も戦っているなんて」
光秀は俯いて述べた。
「桐生さん達は本当にお強いですね」
「それだけのことがあっても生きているとは」
義元も言った。
「わたくし感服致しました」
「ううむ、恐ろしい戦いの人生ではないか」
道三もこう言う程だった。
「人生とは戦いといってもな」
「おめえさん達はまた過酷過ぎるな」
直家も言葉もないという感じだった。
「ちょっと以上にな」
「そしてこの世界でもだな」
梵天丸はライダー達に問うた。
「我々と共に戦ってくれるのだな」
「ああ、何があってもな」
万丈は梵天丸に強い声で答えた。
「だから安心してくれ」
「安心出来ません」
ブロンドの髪で優しい顔立ちのシスターが言ってきた。
「とても」
「そう言うあんたは」
万丈が問うた。
「最初からこの会議にいたけれどな」
「フロイスです」
シスターは自ら名乗った。
「以後宜しくお願いします」
「宜しくな」
「名乗り遅れてすいません」
フロイスはこのことを謝罪もした。
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