暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epilogue彼らの物語は今ここに終わる
[9/15]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


『マイスター。絶対に勝って、はやて達の・・・家族のところへ帰ろうね!』

「ああ! 大手を振って帰ろう!」

『お父様! 七元天使が転移門を開きました!』

エリスからの報告を聞いた直後、空に無数の歪みが発生と同時に鐘の音が轟いた。私は全体通信で「来るぞ! 注意しろ!」と伝えた。歪みの中から次々と白い怪物たちが出現してきた。人型から獣型、簡潔に説明できない形状型の天使たちだ。

『でっか! 何アレ! アレがセメルエル!?』

直径が1.5qほどの正二十面体を体とし、四面には顔像、四面には龍・虎・亀・鳥の頭部、十面には鎖のような触手、一面には裸の男性の上半身、一面には裸の女性の上半身が生えている。どれがセメルエルの本体かは判らないが、とにかく体の大きな天使だ。

「ウリベルトとシュゼルヴァロード姉妹も降りてきたか」

魔界最下層の各国を管理する支配権の内の3柱もようやく出現。ウリベルトは再誕戦争当時に最強だった魔術師フノスと引き分けた魔獣属の女王で巨狼。ルリメリア、リルメリアのシュゼルヴァロード姉妹は幻想一属を支配する魔人だ。

「はやて、あゆ。みんな・・・。私を支えてくれ。・・・行くぞっ!!」

そうして私たちは、人類に脅威をもたらす元凶であるセメルエル以下反逆天使たちを相手に交戦を開始した。

・―・―・回想終了だ・―・―・

「どうだろう? ここが、私の生まれ故郷であるアースガルドだ」

「うん。すっごく綺麗や場所やね。・・・風の中に花の香りが混じってるのがええ感じや。すぅ・・・はぁ・・・。うん、ここがルシル君の生まれ育った世界なんやな」

「ああ。もっと早くにはやてやあゆ、みんなを連れて来たかったが、三界大戦の後始末が長引いてね。でも、やっと招待することが出来たよ」

隣に立つ妻はやて、そして3年前に生まれた愛娘あゆに、目の前に広がるアースガルドの大地の感想を問う。はやては抱きかかえているあゆの頭を撫でながら答えてくれて、あゆは目の前に飛んで来た花弁に夢中だな。必死に手を伸ばして掴み取ろうとしているから、代わりに私が取って「どうぞ」と差し出す。

「ありがとー! ママ、おはな!」

「うん! 綺麗やね〜♪ パパからのプレゼントや!」

「パパ? にーちゃ?」

悲しいかな。あゆは、私とフォルセティの区別がまだハッキリとつかないのだ。だから一度、はやてはあゆの視線を私に向けさせ、「この人がパパ」と言い、次いでヴィヴィオ達と談笑しているフォルセティに視線を向けさせ、「あの人はお兄ちゃん」と言った。

「パパ! にーちゃ!」

「そうや。パパとお兄ちゃんや」

「なあ、はやて。私はそんなに若く見えるか? もう33歳を超えているんだが?」

「うーん。リンディさんや桃
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ