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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epilogue彼らの物語は今ここに終わる
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輪杖ヴォース・ヴィルジェン”を渡し、トリシュには弓型の神造兵装93位・天上聖弓“ルーナ・ベッルス”を渡してある。
ちなみにルミナは、“界律の守護神テスタメント”や“霊長の審判者ユースティティア”が扱う干渉能力を人の身で使えるため渡していない。ミヤビも鬼人の国でリミッターの外し方を学び、今や最下層の魔人と同程度の神秘を扱えるようになったため、神器所持は逆に弱体化させる可能性があることで彼女にも渡していない。
「(天界製の神器だからと言って天属に通用しないわけではないからな。アースガルドや同盟世界に眠っていた神器を有効活用だ)シャルとセレスは無いらしいが、トリシュ達は何かないか?」
私からの確認にトリシュを始めとした騎士や各隊長は「ありません」と答えた。実際、どれだけ綿密な作戦を立てようとも無駄になる可能性が高いのが今回の決戦だ。私がみんなに伝えられるのはただ一言、生き残れ、だ。神秘を扱える魔術師であろうとも所詮は人間。巨像に挑む蟻のようなものだ。行き当たりばったりな戦闘になる可能性が高い。だから「深追いはせず、自分の命を最優先で頼む」と伝えた。
『お父様。ヒミンガルドで動きがありました。セメルエルを含めた反逆天使が、作戦通りに天界より墜ちてきました』
世界看守システムの管制プログラムであるエリスリナから連絡が入った。それはつまり、「いよいよ開戦だな」ということになる。私の周囲に集まっているシャル達や“ヴァルキリー”達の空気が張り詰めるのが判る。
「通信はこのまま繋げておいてくれ」
『かしこまりました。ヒミンガルドの映像を投影しておきます』
新たに展開された大モニターに、少なくとも1000体の天使が映し出された。全長30pほどの小型天使から、数qほどの大型天使など様々で、天使同士が熾烈な戦闘を繰り広げていた。さらに最下層魔族も紛れて大暴れしているから混沌そのものだ。
「ヴァルキリー各隊は所定の位置へ移動。シャル達も移動しておいてくれ。あと、いつでもすぐに移動できるようにな。所定の位置に転移されるようにしてあるが、状況によってはズレる可能性がある」
「んっ、了解! んじゃ行こうっか!
白金桜騎士隊
(
プラティーン・キルシュブリューテ
)
、出撃!」
シャル、ルミナ、セレス、クラリス、ミヤビ、トリシュ、フィレス、アンジェの騎士たちが飛び立って行くのを見送る。続いて“ヴァルキリー”総勢800体も方々に散り、天使・魔族たちも作戦どおりに所定位置へと向かっていく。
「アイリ。私たちも行くぞ」
「ヤヴォール! 全力全開でサポートするね! マイスター!」
――ユニゾン・イン――
いつまでも変わらずに私の融合騎で居続けてくれているアイリとのユニゾンを果たし、“神槍グングニル”を手に空へと上がる。
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