暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epilogue彼らの物語は今ここに終わる
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は思わなかったな・・・)

エルトリアという世界は今の時代でも存在するが、エフェルヘリンズの居るエルトリアは今の時代から300年ほど未来なのだそうだ。なるほど、アミタ達が行き来が難しいと言うわけだ。時間渡航など夢の技術。しかし、その問題はすぐに解決できる。そう、“ケリオン・ローフェティタ”だ。あらゆる距離、あらゆる時間にも転移できる最高位の転移門の力を使えば、ミッドとエルトリアを繋げることが出来る。

(そして、なのはがエインヘリヤル・シュテルから聞いていたエルトリア侵攻は現実で、シュテル達は敗北寸前まで追い込まれていたことが判った。だから・・・)

三界大戦も終わり、同盟世界の遊撃警察としての役割となって少しばかり暇をしていた“ヴァルキリー”、炎熱系最強のティーナ率いるヒルド隊を派遣した。科学には優れていたが神秘の一切ない侵攻軍など“ヴァルキリー”の敵ですらなく、ディアーチェ達と協力することで本拠地まとめて半年で壊滅させることが出来た。それが4ヵ月前の出来事だ。

「いや、気にしないでくれ。友人を助けるのは当然のことだし、エフェルが世話になっているし、派遣したヴァルキリーも久しぶりに戦えて満足していたしな。利害も一致していたわけだ」

「それでも、本当にありがとうございました!」

「ハグして感謝を示したいけど、もう妻子持ちだからやめておくわ♪」

「そうしてもらえると助かるよ、キリエ」

和気あいあいと話している中、ずっと黙っていたアイルが「すずか。少しくっつき過ぎではありませんの?」と、すずかとケリオンの肩が触れ合っていることに不満を漏らした。

「え、そうかな? 普通だよ」

「いいえ。ローフェティタと同じで、私もすずかとケリオンのお付き合いは認めませんわ。仮にも私のオリジナル。同じ顔をしているあなたが、私とは深い付き合いの無いケリオンとベタベタ、イチャイチャとされるのは少々不快ですわ」

「でも不思議だね。すずかと同じ顔立ちなのに、僕は君に全くと言っていいほど何とも思わない。やっぱり見た目じゃないんだ。だから安心していいよ、アイル。僕はすずか一筋だから。だから君も、顔は同じでも自身とすずかは別人だって思うといいよ。そうすれば不快な思いなんてしなくなるから」

「すっごくイラつきますわ、あなた」

ケリオンとアイルの中で火花が散る。そんな2人に落ち着くように言うアリサ達、ユーリ達を眺めていると、シャルがススッと私の隣に移動してきた。

「シャルロッテ様でも一度も足を踏み入れることの出来なかったアースガルドの地を、こうしてわたしが踏めるなんて・・・。しかも、ルシルとの間に生まれた息子と一緒に・・・。ね? シグルド。ほら、パパですよ〜?」

ベビーキャリア(抱っこ紐とも言うな)を装着しているシャ
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