新たな目的地
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にもサッカーは楽しいんだぜって教えてやろうぜ!そうすればみんな平和にサッカーが出来るじゃないか!」
そしてはにかむような笑顔で話す。
「そしたら絶対にあの雷藤もサッカーの匂いに吊られて戻ってくる!あいつの事だから何事もなかったかのようにな!!」
そんな円堂くんの言葉に私も笑顔になる。
「ふふっ…!間違いないね!お兄ちゃんサッカー馬鹿だもん…!」
(私も…もっともっと強くなる…お兄ちゃんの為に!)
「兄貴もよく楽しもうとか言ってたよな」
「まあね」
チームの士気が上がっていくのを感じられる。
「みんなぁ!練習再開だぁ!」
「「「おおおおっ!!」」」
そんな雷門イレブンの姿を見ながら杉森くんは川東くんに声を掛ける。
「川東どうだあれが雷門中キャプテン円堂守だ」
「あの時と変わらないな。暑苦しいヤツ…だが、あの暑苦しさ嫌いじゃない…」
そうして私達は夕日が沈むまで夢中でボールを追いかけたのだった。
「これまで各地に出没したエイリア学園の移動パターンからすると、大阪に何らかに拠点があると推測される。」
「大阪ですか…?その拠点とは?」
「この座標だ」
瞳子の問いに応えた理事長が座標を合わせズームする。
「特訓に打ち込んでいるところすまないが、調べてみる価値はある。…行ってくれるかね?」
「…わかりました」
「今度は大阪かぁ」
そんな一之瀬くんの呟きに土門くんが反応する。
「敵のアジトがあるらしいぜ!」
「凄いっスね!乗り込んでこっちから攻撃するんスね!?」
そんなことでわいわい話しながら私達はキャラバンへと乗り込む。
「みんな気をつけて行ってくれたまえ!吉報を待っているぞ!」
私達は理事長の言葉に送り出される。
「「「はい!行ってきます!!」」」
「円堂くん」
「はい?」
瞳子監督の言葉に円堂は立ち止まる。
「貴方の河川敷での言葉何故か頭に残っているわ。サッカーは楽しいもの」
「…ん?」
円堂の顔を見ていた瞳子監督だが、少し悲しそうな顔をしながら遠くを見つめる。
「…あの人もそれに気付いて欲しい」
最後に瞳子監督が話した言葉だが円堂には聞こえず
円堂は首を傾げながらキャラバンに乗り込んだ。
「…大阪…か」
私は出発したキャラバンで揺られながらそう呟く。
(大阪にアジトがあるとの情報。アジトということはお兄ちゃんがいるかも知れない!)
「天空橋」
「黒薔薇くん!?」
後ろの席から急に声を掛けられ驚く私。
そんな私に前を向いてみろと指を指す。そこには円堂くんがいた。
「
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