始まりから夏休みまで
燃える生贄人形と戦う話
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説明するとなると、ものすごく面倒くさいことになる。
近野さんはその一言で片付けると足を早めた。
「今は森くんが引き付けてくれてる。それでも時間の問題だ!お前!もっと早く歩け!!」
「ご、ごめん…!」
?
一方その頃。
「なんだこいつ…調べれば調べるほどまるで分からないぞ…!!」
戦いの中でウィッカーマンについて分析していたキルケーだが、その正体は未だに謎のままだった。
「どういうことだ?」
「霊基がない。纏っていたのは偽装と言うにはあまりにもお粗末な霊基だったんだ!それでいてこいつは"生きてる"」
「生きてる…?」
「ああ、これでひとつの生物として完成しているんだ。生贄の為に用意された人形。ウィッカーマンという生物としてね…!」
魔術で迎え撃つも、ウィッカーマンには効いているのかいないのかまるで分からない。
「まぁともかく、こうして乱入してきたバーサーカーが暴れてくれているんだ。私一人ではどうしようかと思ったけど一安心だ。あんな奴、さすがの大魔女でも骨が折れるからね。」
「そうか、」
バーサーカーによってウィッカーマンは押されている。
これなら安心かと思われたが、そこでキルケーの表情が一瞬曇った。
「…?」
「どうしたキルケー?」
「あいつ…何か変だ。」
バーサーカーによって切り刻まれるウィッカーマン。
このままならゴリ押しでいけるんじゃないかと考えもあったが、現実はそう甘くはない。
「うお!?あっちぃ!!」
ウィッカーマンの全身から、突然炎が吹き出した。
「うははははは!!なんだコイツ!これじゃロクに近づけねぇな!!」
吹き出した炎はやがて体を包み込み、それは最早木の人形というよりかは炎の人間だった。
数十メートル離れた友作や暮馬でも感じる、ごうごうとした暑さ。
おそらく接近戦を仕掛けている森長可の感じる温度はひとたまりもないものだろう。
「魔力だ。あいつ、まだあれだけの魔力を温存していたんだ!!」
「なんだって?」
燃え盛るウィッカーマン。
さらに彼は腹の扉を開けると、そのまま森長可をスルーしてどこかへと歩き出す。
「おい!無視すんじゃねぇ!!」
目指すのはただ1つ、そう…。
「来てる!!」
「そんなこと分かってる!!」
田所先輩を連れて逃げている、あの2人だ。
「こいつで!!」
キルケーは再び、鎖による拘束を試みる。
しかし、鎖で縛ることが出来るのだがそれは数秒と立たず派手な音を立ててちぎれ飛んだ。
ウィッカーマンの力が純粋に強過ぎるのだ。
それに、魔術でこちらに興味を引かせようとする事もしようとはしたのだが、どの魔術もまた、ウィッカーマンに当たる寸前にジュウと音を立て消え
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