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おぢばにおかえり
第六十七話 春休みが終わってその二十

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「行いをあらためさせることになったりするのよ」
「そんなものですか」
「人は鏡でもあるからね」
「自分を見る、ですね」
「そうよ、だからね」
 それでなのです。
「新一君にしてもよ」
「嫌いな人を変えたりしている可能性もありますか」
「そうよ」
「人はそうしたものなんですね」
「何時そうなってるかわからないわよ」
 それも誰に対してかです。
「本当にね」
「そのことも覚えておきますね」
「宜しくね、じゃあ私荷物お部屋に持って行くわね」
「三階の入り口まで持ちますね」
 新一君は自分から申し出てくれて私が手渡した荷物を持ってくれました、ここで私は新一君に尋ねました。
「自分から持たなかったのはどうしてなの?」
「人から受け取らないと失礼ですから」
「自分から手に取ったらなの」
「そう思いまして」
 それでというのです。
「そうしました」
「そうなのね」
「はい、それでそうしてまして」
 それでというのです。
「今から運ばせてもらいますね」
「そういうことね、じゃあお願いするわね」
 こうしてでした、私は新一君に荷物を持ってもらって自分も持ってでした。
 まずは三階の入り口まで荷物を持って行ってそれから荷物をお部屋に入れました。それが終わってでした。
 三階の入り口まで戻って新一君にお礼を言いました。
「今日は有り難うね」
「お安い御用ですよ」
 新一君は笑って答えてくれました。
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