第六十七話 春休みが終わってその十九
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「長池先輩についてもでしょ」
「こんな残酷な人が高校にいるって中学時代の友達にいつも言ってました」
「これからしたら本気で怒るから」
こう忠告しました。
「いいわね」
「もうしないですけれどね」
「というか嫌いな相手だとそうしたことするの」
「はい、悪評広めていきます」
「あることないこともよね」
「尾鰭付けたり創作も入れて」
創作と言えば聞こえはいいですが嘘ということです、そこまでして嫌いな相手を攻撃するのは幾ら何でもと思います。
「言い回ります」
「そういうことはしないことよ」
「あの先輩についても」
「幾ら悪人でもそこまでしたら駄目よ」
「しかもあの先輩はいい人だからですね」
「そうよ、というか先輩傷付けても平気なのね」
「僕あの人嫌いなんで」
今もその気持ちは変わらないとのことです。
「ですから。それで悪い奴にも」
「その癖性分は何時も言ってるけれどなおして」
そしてです。
「悪い人と出会うこともね」
「やったら駄目なことを知る為ですか」
「その人も若しかしたら新一君を通じて行いをあらためるかも知れないし」
「僕を通じてですか」
「どういう形でかはわからないけれどね」
「僕にそんな影響ないですよ」
「自分ではそう思っていてもね」
これが、なのです。
「人は知らないうちになのよ」
「他の人に見せているんですか」
「色々な姿をね、それでね」
そのうえで、なのです。
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