第七幕その九
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「それも当然よ」
「そうなんだね」
「あちらはあちらで悪い世界じゃないけれど」
それでもというのです。
「オズの国に馴染むとね」
「オズの国が一番だね」
「そう思えるわ」
「成程ね」
「というかそう思えるから」
だからだというのです。
「オズの国にいるのよ」
「外の世界から来てだね」
「そうよ、思えばドロシーと一緒に来たのは」
そのオズの国に来た海の嵐の時を思い出しながら言いました。
「運命だったのね」
「そしてわしと対決して」
「まだ卵が駄目だったあんたとね」
「そうしてだったね」
「オズの国に定住したことは」
「運命で」
「そうなることだったのよ」
こう前ノーム王にお話しました。
「今思うとね」
「そういうことだね」
「そして今じゃね」
「君もオズの国の住人で」
「沢山の家族がいてね」
そうしてというおです。
「しかも一国の女王よ」
「鶏の国のね」
「そうなったことは運命よ」
「となると」
ビリーナのお話をここまで聞いてです、前ノーム王は考えてそうしてからビリーナに対して言いました。
「わしも今みたいになったことは」
「運命だっていうのね」
「そうかな」
「多分ね。運命も変わるっていうけれど」
「わしはいい運命を進んでいるね」
「私と一緒でね」
「そういうことだね、そして」
ビリーナを見てさらに言いました。
「わしとあんたは友達にもなった」
「オズの国の住人同士でね」
「そうもなったね」
「最初は敵同士だったのに」
それがというのです。
「そうなったこともね」
「運命だね」
「いい運命を歩んでいるのよ」
「あんたもわしも」
「それで友達同士になって」
そうしてといのです。
「こうして一緒によ」
「旅もしている」
「そうよ、それじゃあね」
「イッソスの国のお寿司屋さんにだね」
「行きましょう」
こう言うのでした、そしてです。
一行は夜まで進みました、それから晩ご飯を食べてからテントで休みますがその前に身体も奇麗にしました。
するとです、前ノーム王はこんなことを言いました。
「すっきりして最高だよ」
「近くのお池で身体も奇麗にして」
トロットも奇麗になっています。
「それでね」
「うん、それで」
「今から寝るわね」
「旅を楽しんでその汗と垢を落としてぐっすり寝る」
このことがというのです。
「最高だよ、しかしね」
「しかし?」
「いや、最高がね」
それがというのです。
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