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オズのラゲドー氏
第七幕その八

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「それでなのよ」
「図鑑もあって」
「ここで言う図鑑は生物図鑑ね」
「それも凄いのね」
「オズの国でいることがわかっている生きもののことが全部書かれているのよ」
「それで水ライオンのことも」
「わかっているのよ」
 そうだというのです。
「これがね」
「そうなのね」
「大きさや体重やいる場所や習性のことがね」
 そうしたことがというのです。
「全部ね」
「わかっていて」
「書かれているのよ」
「そうなのね」
「当然私達鶏のことも書かれているわ」
「鳥のこともで」
「私達のこともね」
 まさにというのです。
「書かれているわよ」
「そうなのね」
「だから図鑑を読む時があったら」
 その時はというのです。
「私達のこともね」
「読むといいのね」
「そうしてね」
「じゃあそうさせてもらうわ」
 ナターシャも応えました。
「是非ね」
「そういうことでね」
「ええ、けれどまさか」
 ナターシャは水ライオンを見つつあらためて言いました。
「オズの国ならではね」
「水ライオンもいるなんて」
「本当にそうだよね」
「未確認動物の普通にいるなんて」
「流石と言うべきかしら」
「わしにとっては普通でも」
 それでもと言う前ノーム王でした。
「君達にとってはそうじゃないね」
「どうしても」
 ここで言ったのはナターシャでした。
「外の世界はオズの国程不思議じゃないから」
「それでなんだ」
「未確認動物については」
「はっきりしないんだね」
「中々。いることがわかるまで」
 まさにそれまでというのだ。
「お話が進まなかったりするから」
「私達がいた時もそうだったわね」
「確かにね」
 トロットとキャプテンもお話しました。
「そうだったね」
「いるかどうかで大騒ぎして」
「何度も必死に探して」
「それでやっといるかどうかわかる」
「そんな風だったね」
「パンダもそうだったわ」
 トロットはこの生きものもと言いました。
「いるかどうかね」
「物凄く調べたね」
「それで中国の奥地まで行って」
「やっと見付けたね」
「オズの国と違って」
「すぐにどんどんわかっていかないね」
「ううむ、外の世界は本当に違うんだな」
 前ノーム王はここまで聞いて考えるお顔になりました。
「オズの国とは」
「そうよ、ここはお伽の国なのよ」
 ビリーナが言ってきました。
「だったらね」
「全く違うんだね」
「そうよ」
 まさにというのです。
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