第四百八十一話 学園の少女達その十四
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「何か」
「呼んでないわよ」
信奈は少女に少し怒った感じで返した。
「全く、いつも急に出て来るんだから」
「暇なのでお茶会をと思いまして」
「お茶?私達三分位しか席空けてなかったらしいけれど」
「その三分の間に思い立ちましたの」
少女は笑って応えた。
「それで元康さんに用意を命じましたの」
「今出来ました〜〜〜」
緑のショートヘアで丸眼鏡の少女も出て来た。
「吉様も帰られたのなら一緒にどうですか?」
「ええ、ただその前にね」
「その前に?」
「あんた達も名乗りなさいよ」
こう二人の少女に言うのだった。
「いい機会だしね」
「あら、格好よい殿方達ですわね」
黒髪の少女はライダー達を見て述べた。
「この方々がですわね」
「ええ、仮面ライダーの人達よ」
「やはりそうですわね。今川義元といいますの」
まずは黒髪の少女が名乗った。
「以後お見知りおきを」
「松平元康です」
丸眼鏡の少女も名乗った。
「義元様の執事をしています〜〜」
「本来は太原雪斎がそうですけれど学園の中ではそうですの」
義元は扇子を手に微笑んで話した。
「我が今川家に代々仕えている執事ですの」
「全く、部屋でじっとしてればいいでしょ」
長い黒髪に鋭利な感じの整った顔立ちにすらりとしたスタイルの少女も来た。
「あんたはいつも変に活動的なんだから」
「あんたも来たの」
「来たっていうか止めに来たの」
少女は信奈に言った。
「お茶を飲むにしてもお部屋の中でいいでしょうに」
「それはそうよね」
信奈もその通りと頷いた。
「義元は変に活動的なのはその通りよね」
「大人しくしないんだから」
「そうよね、それであんたもね」
「ああ、仮面ライダーの人達が来られたから」
「名乗りなさいよ」
「北条氏康よ」
この少女も名乗った。
「神奈川からこの神戸に来てるの」
「ちなみにわたくし達は上級クラスですの」
義元は自分達のクラスの話もした。
「信奈さん達普通科とは違いますの」
「そのリーダーが義元様なんです」
元康が言い加えてきた。
「そうなっています」
「ただわたくしは戦闘には加わりませんの」
義元はそこは断った。
「お金と人を出すだけですわ」
「動いたらややこしくなるから動かなくていいわよ」
「その通りね」
氏康は信奈の言葉に頷いた。
「この娘は味方にしても何の役にも立たないけれど敵に回しても鬱陶しいから」
「最悪の人材よね」
「だから動かなくていいわ」
「わたくしが動く時はここぞという時ですわ」
義元は二人に言われても全く動じていない。
「それにスサノオさんにつくなんて考えもしませんわ」
「というかどうやってつく」
利家はそこを問題とした。
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