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歪んだ世界の中で
第二十話 災いの雷その四
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いるし。他にも」
 デンキウナギの水槽もある。そこもだった。
「あとは生き物だってね」
「怖い動物が一杯いるのね」
「それがアマゾンなんだ」
「凄く危険な場所なの」
「緑の地獄って言うらしいよ」
 この言葉も出した。
「友井君が言ってたけれど」
「緑の地獄なの」
「そうらしいよ。危険な動物が一杯いるからね」
「けれど」
 だが、だった。ここでだ。
 千春は水槽の中に、自ら出ているアマゾンの木達を観てだ。こう希望に言うのだった。
「あの子達は幸せみたいよ」
「えっ、あの子達って?」
「うん。あそこにいる木達はね」
 その木を観ながらだ。希望に言うのだった。
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