第五話 合コンのことその十二
[8]前話 [2]次話
「そうそうないよ」
「いや、また結婚?」
「だって将来はするかもでしょ」
「そう言われると」
留奈にしてもだった。
「そうね」
「最近しない人も多いけれど」
「女の人も男の人も」
「まあする人の方が多いと思うから」
それでというのだ。
「今私も言ったの」
「そうなのね」
「そう、それでね」
「結婚するとしたら」
「同じ歳の人はね」
「そうそういないのね」
「やっぱりある程度年上かね」
若しくはというのだ。
「年下ってなるわ」
「それが現実ね」
「だから私は弟がいるから年下の子は抵抗あるけれど」
それでもというのだ。
「将来はね」
「同じ歳の人はなのね」
「そうはいないわよ」
こう言うのだった。
「やっぱりね」
「まあそれはね」
理虹はかな恵と留奈の話を聞いて言った。
「将来のことでわからないわね」
「それはね」
かな恵は理虹の今の言葉にも応えた。
「人生一寸先は闇っていうし」
「わからないわよね」
「将来誰を好きになって誰とお付き合いして」
「誰と結婚するか」
「神様でないとね」
それこそというのだ。
「わからないわよ」
「そうよね」
「けれどね」
それでもというのだ。
「本当にね」
「同じ年の人と結婚することは」
「そうそうはよ」
「じゃあ将来は」
「年上の人でも年下の人でもね」
「わからないのね」
「そう」
それはというのだ。
「もうね」
「そうなのね」
「うん、それはね」
「つまり今はってことね」
富美子はクールな目で述べた。
「同じ歳でないと駄目っていうのは」
「そういうことね」
「そうなのね」
「うちの先輩の人達はまあね」
「三年生の人でもうちのクラスに突撃されてだったし」
「それを見たら」
それこそというのだ。
「年下の子もあり?」
「好きならね」
「好きならなの」
「あの先輩の場合は好きっていうか」
「餓えてるって感じだったわね」
「もう目を爛々とされていたし」
つまり狙っていたというのだ。
「それで入学して早々ね」
「ゲットだったわね」
「お姉さんが教えてあげるって感じで」
「まあそうしたケースは置いておいて」
かな恵はそれはとした。
「兎に角ね」
「将来はわからないのね」
「好きになる人は」
「そうしたものなのね」
「そうね」
「わかったわ、じゃあ兎に角今度の合コンはテストが終わって」
「カラオケボックスでね」
「やるのね」
「そうなったから」
「じゃあそういうことで」
「皆頑張ってね」
かな恵は温かい笑顔で言った。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ