第五話 合コンのことその十
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「ライバルがいるのよね」
「農業科ね」
「それで看護科ね」
かな恵に二つの科を出した。
「どっちも女の子が多いから」
「それでね」
「そう、あちらの娘達もね」
農業科そして看護科もというのだ。
「凄いからね」
「何かあれよね」
かな恵は留奈におっとりとした彼女独特の口調で言った、表情もそうなっている。
「看護科の娘達って水産科の子達と付き合うこと多いよね」
「校舎が近いからね」
それでとだ、留奈は答えた。
「だからね」
「そのせいね」
「それでね」
留奈はさらに言った。
「もう真っ先に水産科の子達に突撃して」
「彼氏ゲットして」
「その前に看護科の数少ない男子の子達を奪い合って」
「その後でね」
「水産科に行って」
そうしてというのだ。
「それでも出来なかった娘達がね」
「工業科によね」
「アタックかけるのよね、そして農業科も」
こちらの科もというのだ。
「まず農業科の中で男の子を奪い合って」
「先輩後輩関係なく」
「そしてね」
「男の子がいなくなったら」
「工業科ね」
「そうなるのよね」
「だから」
そうした状況だからというのだ。
「ライバルもいるのよね」
「というかライバルが多いのよね」
理虹はぼやく様にして述べた。
「女の子の恋愛って」
「実はそうよね」
「男の子が言われるけれど」
「その実はね」
「男女の割合は同じ位なのに」
このことは八条学園全体のことだ、実は普通科と商業科、工業科、農業科、水産科に看護科そこに普通科の中にある特進コースや体育科を入れるとそうなるのだ。
「人類でもね」
「昔は男の人の方が少なかったのよね」
「らしいわね」
「だから偉い人がお妾さん持ってもね」
かな恵はこのこともおっとりとして話した。
「大丈夫だったのよ」
「生々しい話ね」
「だって事実だし」
だから女性としては話しにくくても話すというのだ。
「言うのよ」
「そうなの」
「うん、けれど最近はね」
「人類全体でなのね」
「男女の比率同じ位みたいよ」
そうなったというのだ。
「これがね」
「そうなのね」
「それでうちの学園もね」
八条学園もというのだ。
「全体で見るとね」
「男女比率同じなのよね」
「それも保育所から大学院まで」
「先生や職員さんもっていうし」
「男女雇用機会均等法?」
一華はやや首を右に傾げさせて言った。
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