第四百八十一話 学園の少女達その十二
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「そこは謙信ちゃんや信奈ちゃんと一緒だな」
「それは貴女もよ」
献身は信玄にこう返した。
「心を入れ替えたらどれだけ素晴らしいか」
「そう言ってもあたしにも都合があるんだよ」
「カミナリ族なんかして」
「おい、それ何時の言葉だよ」
「昭和の頃」
「姉さん、この方々がなのね」
今度は信玄をクールにした感じで赤髪を短めにした少女が出て来た。着ている制服は信玄と同じものだ。
「仮面ライダーの方々ね」
「ああ、そうだよ」
信玄は少女に明るい顔で応えた。
「えらく恰好いい人達だな」
「姉さんが男の人にそう言うなんて珍しいわね」
「いや、あたしこれでもノーマルだぜ」
「女の人が好きじゃないの」
「当たり前だろ、いや確かにな」
謙信を見つつの言葉だった。
「気になるけれどな、けれど義晴もな」
「そこで問題になることは言わないの」
「信奈ちゃんに隆景ちゃんに謙信ちゃんもだからか」
「だから言わないの」
名前が出た面々が剣呑な目になる中で少女は言った。
「そのことは」
「そうだな、じゃあ信繁も名乗るか」
「ええ、武田信繁です」
少女はライダー達に微笑んで礼儀正しく名乗った。
「武田信玄の妹です」
「頼りになる妹なんだよ」
信玄は笑って話した。
「今勘助が謹慎中だしな」
「あの人は仕方ないのじゃ」
一益がそれはと言ってきた。
「妙に幼女が好きだから通報されて当然じゃ」
「しかし勘助は観てるだけなんだけれどな」
「観てるだけでも危ないのじゃ」
「それで警察に目をつけらるんだな」
「謹慎になるのも当然じゃ」
「全く。折角の軍師役なのにな」
「いや、幼女は駄目です」
鷲尾雷は真面目に述べた。
「流石に」
「全くです」
鷲尾風も続く。
「犯罪です」
「今は声をかけるだけでも危ないですよ」
「そっちの世界でもか。じゃあ勘助にはよく言っておくな」
信玄は腕を組み考える顔になって述べた。
「あたしも」
「そうした方がいいです」
「まことに」
「ああ、戻って来たな」
スーツに無精髭で何処か陰のある男が出て来た。
「早いな」
「?何か胡散臭いおっさんだな」
「そうだよな」
「妙に悪そうでそれでいて憎めないところがあるな」
三羽はその男を見て言った。
「学校だから先生か?」
「あまりそうは見えないけれどな」
「まあ道三さんよりは先生らしいかもな」
「ああ、俺はここの学校の教師だ」
男は自ら言ってきた。
「宇喜多直家、宜しくな」
「俺達のクラスの担任です」
義晴がライダー達に話した。
「これでいい先生です」
「これでは余計だ」
直家はそこはと突っ込みを入れた。
「それはな」
「あっ、すいません」
「まあいいけれどな、し
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