乱戦模様?
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ない」
先の二人と仲も良い上に同じ関係性の二人。彼らの姿を見れば自分たちの状態が異常であることに気付くだろうとジュラは期待をしていた。
「最初は二人に説得させようかとも思ったが、カミューニ殿がせっかくなら依頼を四人で完遂させようと提案してくれてな。確かに実際に見た方が早いかもしれない」
「カミューニくんか・・・」
ジュラから出た名前を聞いて眉間にシワを寄せるウォーロッド。それには二人とも気が付いていたが、それを聞くよりも早く彼は部屋から出てしまい、二人は顔を見合わせることしかできなかった。
シリルside
「永久凍土!!」
まさしく力任せといったモーションから拳を繰り出すレオン。しかし、それは待ち構えているバリーザウィッチに決まるはずもなく難なく交わされてしまう。
「水竜の・・・」
レオンの背後から・・・敵の死角になる位置からブレスで援護しようと試みるが、それに彼は気が付いていないのかそのコースに入ってくる。
「っ・・・」
慌ててその攻撃を中断するが彼は何も気にする様子もなく攻撃を仕掛けるばかり。そこには協調性もなければ何か策があるようにも見えない。
「めんどくさ・・・」
最初に出た言葉がそれだった。何が彼をそうしているのかはわからないが、気にもならない。なぜなら彼にはその可能性は十分にあったから。
「これが捻れていくと、ティオスに向かっていくのかな?」
俺たちの最大の脅威にして最悪の存在だったティオス。それは俺でもあるが、意識の大半はレオンだ。彼は幼い頃にリオンさんに比べられて育ったせいで挫折し消息を絶つところまでいった。その後は運も重なり持ち直したが、その時のせいで性格に多少なりとも難があるのは俺から見てもわかる。
「どうせ今回もそんな感じだろ?」
彼に違和感を抱く時はだいたい何か変なことを気にしていることが多い。それが何なのかはわからないが、気にしようとも思わない。
「竜魔の・・・」
ただ、このままでは前回の戦いと同じ結果になってしまう。あの時の屈辱はもうこりごりだ。そうなればやることは一つ!!
「咆哮!!」
水と風を纏わせたブレス。それを俺は同じ部屋にいる二人目掛けて放つ。
「「!!」」
攻撃が迫ってくる音で二人は気が付いたようだがその時にはもう既に遅い。放たれた攻撃は二人を瞬く間に飲み込む。
「くっ・・・」
魔法が晴れるとそこには傷だらけになりながらも仁王立ちしているバリーザウィッチと、同じようにボロボロになっているレオンが姿を現す。
「何すんだシリル!!殺す気かよ!!」
これにはさすがにお怒りモードのレオン。でも、俺はそんな彼に対し
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