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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
乱戦模様?
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言っていいレオン。その影響で最近まで依頼にも行けずにいたが、今回ようやく活動を始めた。ただ、まだ完治していなければ実力が出し切れないとも考えられるが、ジュラはそれを否定する。

「いや、レオンのケガは完治しているし、何なら身体も大きく成長したことで身体能力、魔力も格段に上がっているだろう」
「じゃあ何が問題なんじゃ?」

天使の力が未知数であるが故の不安なのかとも思われたがそうでもないらしい。ジュラは自身の髭を触りながら、慎重に言葉を選んでいく。

「奴が戦力にならない理由はシェリアの存在です」
「シェリアが何かしたの?」
「・・・最近の奴はシェリアにいいところを見せようとして以前までのような戦い方をしなくなってしまったんだ」

実力もさることながら彼が高い評価を得ていたのは勝ちに貪欲だったから。状況が悪いと見ると敵を欺く言動を見せたり、その場の状況を見極めることにも長けていたことが彼の強みでもあった。しかし、最近の彼にはその様子が見られなくなっているという。

「でもレオンならそんなことしなくても十分に戦えるような・・・」
「確かにそれも一理ある。だが、レオンは極端に悪い方向に進んでいる」
「悪い方向とは?」
「シェリアにいいところを見せる・・・奴はそのために力を温存し・・・何なら一撃で決めたがる傾向が出てきているんです」

好きな人にいいところを見せる・・・その見せ方にも色々あるが彼は自身の能力が高いことをよくわかっている。そのため、その能力を使って相手を圧倒して勝つ・・・その思考が彼を支配し、後手に回ってしまうことが多々あるのだ。

「並の相手ならそれでも勝てる・・・だが、ワンランク上の相手になればそれだけでレオンは戦力にならない」
「それならシェリアに説得してもらえば・・・」

メルディの疑問に首を振るジュラ。それは彼女の言葉に彼が従わないということではない。

「実はシェリアも今のレオンの考え方を気に入ってしまっているんだ」
「え?」

男として好きな人にカッコいいところを見せたいレオン。それに対しシェリアは女として好きな人のカッコいいところを見たいという思考が勝っており、それがさらなる困難に直面させている。

「以前まで要所でフォローに入っていたシェリアがレオンに手を貸さなくなってしまった・・・そのせいでラウルもレオンのアシストに動くに動けない」

彼の力を彼女もよくわかっている。しかし、それをあまりにも過信しすぎている彼女は大事な少年を助けることがなくなってしまった。自身は一歩引いて彼を立てる・・・そして立てられた彼はますますいいところを見せようと戦い方が雑になっていく。

「二人の相手を想う気持ちが悪い方向に出てしまっている。それを治せるとすれば、シリル殿とウェンディ殿しかい
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