181 書の使い手、蔡京
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「私も、おやすみ」
かよ子達はまる子達が食べ終わる前に寝た。
フローレンスは食事の場へと戻った。
「はあ・・・」
「フローレンス、かよ子達は無事だったの?」
まき子は心配になって聞いた。
「はい、無事に撃退できました。それにしてもさくらももこちゃんとそのお爺様には本当に振り回されます。我儘など聞きますべきではありませんでしたね」
「まあ、そうね・・・」
まき子も友蔵に関しては孫がいない寂しさでついて来ただけなので内心、心配と迷惑の気持ちがあった。
「それでは皆、休むといいよ」
「ありがとう、イマヌエル」
先代の杖、護符、杯の所有者達は就寝に入った。
笹山はピアノの稽古からの帰りに藤木の家を通り過ぎた。
(あ・・・)
あの男子が戻って来たら、と思ったが、藤木の家は暗いままだった。彼の両親は共働き故に帰るのが遅く、藤木は出前を取る事が多いと聞く。しかし、灯りがついていないという事はまだ両親も帰ってきていないという意味だと笹山は感づいた。
(やっぱりあれを使うべきかしら・・・)
笹山は思い出す。フローレンスという女性から貰ったボールペンのような道具を。だが、まだ決断ができていなかった。
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