第百十四話 孔明、弓矢を奪うのことその五
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ああ、普通の霧よりもずっとな」
「かなり濃くなってるな」
「これはまたな」
「あっ、もう炎はいいです」
「これでいいです」
二人は仲間達に炎を使うことを止めてもらった。ここでだ。
そのうえでだ。あまりにも深い霧になったところでこう言ったのである。
「後は船の中に入りましょう」
「急がないといけません」
「余計に話がわからなくなってきたな」
火月もだ。いぶかしみながら言うのだった。
「火を水に打ちまくって霧が出たら船の中に入るのかよ」
「はい、そうです」
「そうして下さい」
「よくわからねえがわかったぜ」
釈然としないながらも答える火月だった。そうしてだ。
彼等は二人の言う通りそれぞれの船の中に入る。するとだ。
その彼等の船に向けてだ。凄まじい音がしてきた。そええを聞いて。
「!?何だこれは」
「はい、弓矢です」
「敵の弓矢の音です」
まさにそれだとだ。孔明と鳳統は同じ船に乗っている草薙に話した。今彼等は船の中にいる。そうして自分達の身を守っているのである。
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