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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第140話
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〜カレイジャス・ブリッジ〜



「……”生まれ変わり”か。宰相殿が、あのドライケルス帝の。運命の悪戯というか――――――色々なものが繋がったような気分だ。父上がどうして彼にあそこまでの采配を託したのかもね。」

アリサ達から霊場での出来事を聞いたオリヴァルト皇子は静かな表情で呟いた。

「アリサ君の父上もそうだけど、ジョルジュにもあんな複雑な事情があったとはね。」

「……はい……」

アンゼリカの言葉にアリサは悲しそうな表情で頷いた。

「黒の工房……そして”黒の騎神”ですか……」

「……想像していた以上に凄まじい存在だったんですね……」

エレインは真剣な表情で考え込みながら呟き、ティータは不安そうな表情で呟いた。

「だが――――――宰相たちの真意はともあれ、エレボニアの呪いたる”元凶”は見えてきた。」

「そうだな……それがわかったのは途轍もなく大きな収穫だろう。」

「……”七の相克”を通じて逆にその”元凶”を何とかできれば……」

ユーシスの言葉にマキアスは頷き、エマは考え込んでいた。



「フフ……いろいろな意味で有意義な時間だったようだね。かの獅子心皇帝まで絡んでいた話だ。ボクも今まで以上に力を尽くそう。」

アリサ達の様子を見まわしたオリヴァルト皇子は口元に笑みを浮かべて答えた。

「フム、行動方針が決まったなのは何よりだが……お前さん達に確認したい事がある。――――――お前さん達が霊場でやり合ったという”灰色の騎士”達の”裏の協力者”を名乗った女剣士……本当にその女剣士は”斑鳩”の”白銀の剣聖”と名乗ったのだな?」

「は、はい。」

「俺達全員で挑んだにも関わらず、ほとんど”本気”を出さずにまるで遊んでいるかのように、俺達の攻撃を次々とさばいていたぜ。」

「……彼女の振るう剣はまさに”剣聖”を名乗るに相応しい絶佳の剣でした。」

「しかもリィンの事を”弟弟子”と呼んだにも関わらず、剣術は”八葉一刀流”じゃなく、”黒~一刀流”とやらなのよね……ただ、あの娘が振るう剣技のいくつかはリィンが振るう八葉の技の面影があったけど……」

ジンの質問にエリオットは緊張した様子で頷き、クロウは疲れた表情で答え、ラウラは重々しい様子を纏って呟き、サラは真剣な表情で考え込んだ。

「アネラス、お前はその女の事を知らないのかよ?Z組の連中の話によると、その女はお前の事も”姉弟子(仮)”って呼んだらしいじゃねぇか。」

「す、すみません……そういわれても全然心当たりがないんです……というか、”お祖父(じい)ちゃんが直々に剣術を教えた直弟子の中に女性がいる事”も初耳でしたし……」

「む……?エリゼ君も八葉一刀流の剣士だが、彼女は”剣仙”の”直弟子”で
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