第140話
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「……あの。その件ですが、リィンさん達の”次の作戦の内容”はわかりませんが、”次の作戦が行われ時にその場所を把握する事”はできるかもしれません。」
「エマ?」
「ほ、本当にそんなことができるの……!?」
その時少しの間考え込んでいたエマがその場にいる全員が驚く答えを口にし、エマの答えを聞いたセリーヌが不思議そうな表情を浮かべている中、エリオットは信じられない表情で訊ねた。
「はい。とはいっても、あくまで”次の作戦が行われ時にその場所を把握する事が可能”ですから、前もって次の作戦が行われる場所を把握する事等はできませんが……」
「それでも、作戦が行われる場所を把握する事ができれば、その場所に急行して介入する事はできるから十分過ぎるな。」
「ええ。最悪なのは”あたし達が知らない内に全部終わっている事”なのだから、それと比べれば介入する機会ができる分、よほどマシよ。」
「それで、その”次の作戦が行われ時にその場所を把握する方法”というのはどんな方法なのかしら?」
申し訳なさそうな表情で答えたエマの説明を聞いたユーシスとサラは静かな表情で呟き、エレインは真剣な表情で訊ねた。
「その方法に関してはシャロンさんが”鍵”となります。」
「へ。」
「わたくしが”鍵”……ですか?」
エマの答えを聞いたアリサは呆け、シャロンは不思議そうな表情で首を傾げた。
「はい。その前にシャロンさんに確認しておきたい事が一つあるのですが……」
「何でしょうか?」
「その……リィンさんとの”使い魔契約”の状態は今も続いていますか?」
「ええ、今もリィン様との霊力の繋がりは感じますから、リィン様は恐らく”リィン様とわたくしの使い魔契約”は破棄されていないと思いますが……」
「”霊力の繋がり”……――――――!そういう事ね……!」
「ふえ?シェラザードさんは今の話だけで、何かわかったんですか?」
エマのシャロンへの質問、その答えを聞いた事情を察したシェラザードの様子が気になったティータは不思議そうな表情で訊ねた。
「ええ。恐らくエマが今言った”方法”は”シャロンさんとシュバルツァー少将の使い魔契約――――――つまり、シャロンさんとシュバルツァー少将の霊力の繋がりを利用して、作戦実行時のシュバルツァー少将の現在地を把握することよ。”」
「ああ……ッ!?」
「そうか……!リィン君がシャロンさんを自身の使い魔にしたことで、”リィン君とシャロンさんに互いの霊力の繋がりが発生している”から、その繋がりを利用して作戦実行時のリィン君の居場所を把握する――――――つまり、”次に行われる予定の連合の大規模な軍事作戦の場所も把握できる”という事か…
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