第140話
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に考えられるな。サラもさっき言ったように実際あの女の剣技のいくつかはリィンの剣技に似ていたからな。」
「お祖父ちゃん…………」
「アネラスさん……」
アルゼイド子爵の話を聞いて心当たりを思い出したシェラザードは驚きの表情を浮かべ、アガットは目を細めて呟き、アンゼリカの推測にクロウは頷き、辛そうな表情を浮かべているアネラスをティータは心配そうな表情で見つめた。
「おまけに彼らの話によると、リィン君達の”次の作戦”に私達が介入した場合、精鋭揃いの黒獅子の学級(ルーヴェン・クラッセ)の面々に加えて鉄機隊、更にはその”白銀の剣聖”とやらが立ちはだかる上”白銀の剣聖”の担当は私達”協力者”との事だから、話に聞くだけでもどう考えてもレーヴェ君クラスの剣士を相手にしなければならない事を考えると気が滅入るねぇ。」
「彼らの話によると”白銀の剣聖”はリィンしか扱えなかった“絶招”――――――”神気合一”を紛い物とはいえ、習得している事も考えると最悪はあの”剣帝”以上と考えるべきかもしれないな、その”白銀の剣聖”の実力は……」
疲れた表情で呟いたオリヴァルト皇子の言葉に続くようにミュラーは真剣な表情でシズナの戦闘能力を推測した。
「差し当っての問題はリィンさん達の”次の作戦”が”どこ”で行われ、どんな”内容”になるかですね……」
「はい……”軍人”である黒獅子の学級(ルーヴェン・クラッセ)出身の人達までわたし達の足止めに充てる事やシズナさんが口にした言葉――――――”次の作戦が成功すれば、もうわたし達がリィン君達とやり合う事はない”――――――つまり、”この戦争の雌雄を決する大規模な戦いになるような言い方”という点も考えると連合軍の”本陣”も動く相当大掛かりな軍事作戦になると思われるのですが……」
「恐らくロゼが連合に協力する為に郷を離れるタイミングがその”次の作戦”とやらが行われる直前で、ロゼもその件で郷を離れる時は前もってアタシ達に連絡するって言っていたけど、多分”殲滅天使”の事だからアタシ達に”作戦内容”を話さないような”誓約”をロゼに科しているでしょうから、ロゼからその”作戦内容”を教えてもらう事も期待しない方がいいでしょうね。」
「それに連合”本陣”も動く程の大掛かりな作戦となると、ヴァイスラント新生軍の客将である”深淵”殿も”客将としての守秘義務”が要求されることで、”深淵”殿もその作戦の内容を知る事はできても、今までと違い、我らに話す事はない可能性も十分に考えられるだろうな。」
「それは……」
セドリックの疑問に頷いたトワは不安そうな表情で考え込み、セリーヌは複雑そうな表情で推測し、アルゼイド子爵の推測に反論が見つからないラウラは複雑そうな表情で答えを濁した。
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