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英雄伝説〜灰の騎士の成り上がり〜
第140話
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う……?」

「フム……彼女はリィン君の事を”弟弟子”と呼んで随分と可愛がっている様子だったから、ひょっとしたらその辺りが関係しているかもしれないね。」

「”白銀の剣聖”の件も気になりますが、レン皇女殿下が雇ったという裏解決屋(スプリガン)という存在も気になりますわね……」

不安そうな表情で呟いたティータの疑問にアンゼリカは考え込みながら推測を口にし、シャロンは真剣な表情で新たな疑問を口にした。



「た、確かに……雇った人物がよりにもよって、”あの”レンちゃんとの事ですし……」

「あの娘の性格を考えると、間違いなく相当な実力か、もしくはあの娘が雇う事を決めた”何か”があるんでしょうね。」

シャロンの疑問を聞いたアネラスは不安そうな表情で同意し、シェラザードは真剣な表情で呟いた。

「ちなみに子爵閣下は”白銀の剣聖”とやらに心当たりはないのかい?確か子爵閣下は”剣仙”と親しかったと聞いているが。」

「大変申し訳ございませんが私もユン殿からはその”白銀の剣聖”という人物の話は聞いた事がありません。――――――ですが、その”白銀の剣聖”が”存在していないはずのユン殿の直弟子を名乗った理由”については推測ができます。」

「それは本当ですか、父上……!?」

オリヴァルト皇子の質問に答えたアルゼイド子爵の答えを聞いたその場にいる全員が血相を変えている中ラウラは真剣な表情で訊ねた。

「ああ。恐らくその”白銀の剣聖”という人物はユン殿の”裏弟子”なんだろう。」

「”裏弟子”とは一体……」

「”裏弟子”とは”公にはできない技を流派として絶やさず繋いで行く為の弟子”だ。――――――例えば”人を殺す事に特化した剣”――――――”殺人剣”と言われる剣技がそれに当たる。」

「”殺人剣”……リィンも今の自分が振るう剣は”殺人剣”だと言っていたが……」

アルゼイド子爵の答えを聞いて真剣な表情で呟いたガイウスの疑問にジンは説明し、ジンの説明を聞いたユーシスは真剣な表情で呟いた。



「それはリィンがそう思っているだけの話で、リィンが振るう剣術自体は”活人剣”――――――”人を生かす為の剣”だし、リィン自身も”戦争を終わらせるために剣を振るっている”のだから、その考えもまた”活人剣”だ。だが、”殺人剣”とはまさにその名の通り、”人を殺す為に振るう剣”であり、剣を振るう理由も”人を捨て修羅に堕ちる為に人を斬る”――――――それが”殺人剣”の考えだ。」

「”修羅”って確か……」

「ああ………かつてのレーヴェの野郎が目指していた境地とやらだな。」

「フム……そうなると、”黒~一刀流”という剣術はもしかしたら”裏の八葉一刀流の呼び方”かもしれないね。」

「その可能性は十分
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