第140話
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はないのか?」
アガットの質問にアネラスは困惑の表情で答え、アネラスの答えが気になったミュラーは不思議そうな表情で訊ねた。
「あ、はい。エリゼちゃんはリシャールさんやユリア准佐達のように、”奥義皆伝”を認められているカシウスさんから”八葉一刀流”を指導されましたから、”エリゼちゃんはお祖父ちゃんの直弟子ではなく、カシウスさんの直弟子”なんです。」
「そうなると、その”存在していないはずの剣仙の直弟子”を名乗る”白銀の剣聖”とやらは一体何者なのかしら……?」
「彼らに”白銀の剣聖”という人物の事を聞いた事を考えると、もしかしてジンさんはその人物やその人物が所属していると思われる組織――――――”斑鳩”の事もご存知なのですか?」
アネラスの答えを聞いたシェラザードは真剣な表情で考え込み、ある事が気になったエレインはジンに訊ねた。
「ああ。――――荒廃する大陸東部で日々、鎬を削る数多の猟兵団。その中でも”最強”と謡われる、太刀と忍びの使い手達の武装集団――――――SSS級猟兵団”斑鳩”。それが”白銀の剣聖”が所属している”組織”だ。」
「”SSS級猟兵団”ですって!?」
「という事はシズナさんは猟兵なんだ……」
「ん……しかも、猟兵団としてのランクも”SS級”だった”西風”や”星座”よりも上。」
「何ぃ……っ!?」
「まさか”二大猟兵団”と恐れられた”西風の旅団”と”赤い星座”を上回る猟兵団が存在していたなんてね……」
ジンの説明を聞いたその場にいる全員が血相を変えている中サラは厳しい表情で声を上げ、トワは呆けた表情で呟き、フィーの話を聞いたアガットは驚き、シェラザードは信じられない表情を浮かべて呟いた。
「そしてその”斑鳩”は”白銀の剣聖”に率いられているという話を聞いた事がある。」
「ええっ!?という事はシズナさんは……!」
「そのヤバ過ぎる猟兵達を率いる頭って事じゃねぇか……!」
話を続けたジンの話を聞いた仲間達が再び血相を変えている中セドリックは驚きの声を上げ、アッシュは厳しい表情で声を上げた。
「ああ。”斑鳩”の活動地は主に大陸東部の為、大陸西部ではあまり聞かない名だが……伝え聞く話やお前さん達の話通りだと、”白銀の剣聖”はかの”猟兵王”や”闘神”とも並ぶ”史上最強の猟兵”の一人なんだろう。」
「あの猟兵王とも並ぶ”史上最強の猟兵”ですか……」
「それって、リィンの”お情け”がなかったら、アタシ達は”詰んでた”って事になるじゃない……」
ジンの推測を聞いたエマは不安そうな表情を浮かべ、セリーヌは疲れた表情で呟いた。
「で、でも……そんな凄すぎる猟兵さんがどうして個人的にリィンさんに協力しているんでしょ
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