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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
第百十四話 孔明、弓矢を奪うのことその一
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                                第百十四話  孔明、弓矢を奪うのこと
 孔明にだ。鳳統が尋ねていた。
 二人は今陣中にいる。その中で孔明に尋ねたのである。
「敵の弓矢を奪うの」
「そう考えてるの」
 孔明もこう鳳統に返す。
「そうして敵の戦力を少しでも削いでおきたいから」
「そうね。これからの決戦のことを考えると」
「敵の戦力は削いでおかないと」
 まさに軍師の言葉だった。
「だからね」
「わかったわ。それじゃあ」
「雛里ちゃんも協力してくれるの」
「だって私達友達じゃない」
 それ故にだと答える鳳統だった。
「それでだけれど」
「有り難う。それじゃあ」
「うん、二人で考えましょう」
 まずは二人になった。そしてその二人のところにだ。
 袁紹が来てだ。こんなことを言ったのである。
「劉備さんににお願いがありますの」
「はい、何でしょうか」
「何かあったのですか?」
「まずは劉備さんのところに案内してくれます?」
「私もね」
 曹操もいた。袁紹と同じくだ。
「ちょっと軍のことでね」
「お話したいことがありまして」
「あっ、別に鰻さんじゃないんですね」
「いつものおかしな催しじゃないんですね」
「おかしい?わたくしの素晴らしい催しが?」
 二人にそう言われてだ。袁紹は思わず顔を強張らせた。
 そうしてだ。むっとした様子で二人に言うのだった。
「鰻は身体にいいですし女の子の身体にぬるぬるとまとわりついて最高でしてよ」
「それが駄目なのよ」
 曹操が溜息と共に力説する袁紹に述べる。
「全く。目を離せばおかしなことするんだから」
「袁家の伝統ですわ。催しは」
「じゃあ美羽みたいに歌でも歌えばいいじゃない」
 袁術はすっかりそちらになっていた。
「とにかくよ。劉備にお話しましょう」
「そうでしたわ。それでは」
 何だかんだと話をしてだった。二人はだ。
 孔明と鳳統に案内されて劉備のところに来た。丁度そこには五虎もいた。
 その彼女達も前にしてだ。二人は劉備に話すのだった。
「弓矢が足りませんの」
「十万程ね」
「十万、それはまた」
 十万と聞いてだ。まず声を出したのは黄忠だった。
「多いわね」
「兵の数が多くてですの」
「だからそれ位さらに欲しくなったのよ」
「木を伐採してそれを弓矢に当てることもできますけれど」
「結構時間がかかるから」 
 それでだというのだ。二人は。
「劉備さんに何かいい御考えはありまして?」
「私達も今それぞれの軍師達に考えてもらっているけれど」
「十万となるとだ」
 今度は関羽が首を捻りながら話す。
「そうおいそれと調達できるものではないが」
「だよな。流石にそこまでの数となるとな」
「兵をか
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