第二章
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「そのうえで死んだ」
「本当に立派な奴だった」
「弥六のことは忘れないぞ」
「何があってもな」
こう言ってだった。
以後この淵は弥六淵と名付けられた、そして。
多くの者がその石を見て言った。
「これが弥六だな」
「蜘蛛を退治しや人だな」
「死んで石になって」
「今はこうしているんだな」
その岩を見てこの話を知っている者達は口々に言った、一見すると只の蛙そっくりの岩だが実は命を捨ててまでして村と村人達を救った者であると。そしてその岩に深い敬意を表すのだった。
蛙岩 完
2021・6・11
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