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ラブホテル恐るべし
第四章
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「そうだよな」
「何ていうか」
「信じられないな」
「天幕付きのベッドとかね」
「何処の貴族だよ」
「欧州のね」
「昭和帝はとんでもなく質素なベッドで休まれていたらしいぞ」
 健はこのことも言った。
「総理大臣が見て驚く位にな」
「物凄く質素な方であられたから」
「それでこのベッドなんだよ」
「ラブホテルなのにね」
「天幕とかな」
「露天風呂もびっくりだけれど」
「これもな」
 天幕のベッドもというのだ。
「調べて驚いたけれどな」
「中に入って余計にね」
「驚いてるな」
「そうね、けれどね」
「ああ、露天風呂でも楽しんだしな」
「ここでもね」
「あと色々コスプレもするんだよな」
 健は智に問うた。
「これはっていうのな」
「バニーとかチャイナとかレースクーンとかフライトアテンダントとかね」
「そうだな、じゃあ今夜はな」
「このお部屋で楽しみましょう」
「そうしような」
 二人でこう話してだった。
 朝まで何度も楽しんで少し寝た、そして朝になると。
 ホテル側のモーニングコールで起きた、それからモーニングを注文して二人で食べたがこちらもだった。
「本格的だな」
「結構以上に美味しいわ」
 二人共食べたらすぐに出るつもりなのでもう服を着ている、そのうえでリビングに向かい合って座って食べつつ話をしている。
「和風の朝ご飯でね」
「メザシもお味噌汁もな」
「少なくとも某吉野家クラスはあるな」
「そうよね」
 そこまでの味だというのだ。
「某吉野家って言っても」
「結構な味だよな」
「それでね」
「このホテルのモーニングもな」
「結構な味ね」
「ああ、そっちまでいいなんてな」
 それこそというのだ。
「凄いな」
「本当にね」
「調べてる時点で驚いてな」
「そしてね」
 そのうえでというのだ。
「実際に入ってみて」
「食ってみてもな」
「驚きね」
「この美味さはな」
「ええ、何か」
 智は卵焼きでご飯を食べつつ言った、醤油も付いている。
「またね」
「来たくなるな」
「ラブホテルにね」
「このホテルもいいけれどな」
「他のホテルも面白そうだから」
「だったらな」
 それならというのだ。
「今度もな」
「行きたくなるわね」
「ああ」 
 実際にとだ、健は答えた。
「そうなるな、それじゃあ」
「またね」
「行こうな」
「ラブホテルにね」
「それも泊まりで」
 休憩でなくというのだ。
「行こうな」
「そうしましょう」
 二人でモーニングを食べながら話した、そしてだった。
 ホテルを出ると自分達の部屋に戻って後はゆっくりと過ごした。だがこの時から二人はラブホテルに行くことが楽しみになり事前に検索してチェックしてから行く様にな
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