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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
第百十三話 甘寧、敵陣を見るのことその六
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つものパターンももう飽きたな」
 ロックは囲まれてもだ。それでもだ。
 冷静なままでだ。バイスとマチュアにこう言った。
「じゃあ後はな」
「脱出するというのね」
「この中から」
「ああ。俺はまだカインに聞きたいことがあるからな」 
 だからだというのだ。
「俺の母さんのことをな」
「あのギース=ハワードの妻」
「あの女のことね」
「御前等は母さんのことは知らないよな」
「私達のこととは関係ないことだから」
「悪いけれど知らないわ」
 そうだとだ。二人もそれは知らないと返す。
「だから貴方のお母さんのことを知りたいのなら」
「私達のこの輪から脱出することね」
「じゃあそうさせてもらうわ」
 ロックも応えてだ。そうしてだった。
 ロックが最初にだ。攻撃を放った。
 右手に青白い気を溜めてだ。地面に叩きつけて走らせる。
「喰らえ、烈風拳!」
「!?その技は」
 牙刀がその技を見て声をあげた。

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