第三章
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「それが未成年でもです」
「そんな凶悪犯更正するやろか」
「する筈がありません」
太宰は言い切った。
「何十年かけても」
「ずっと刑務所に入れても税金かかるし」
「間違えて出しますと」
刑務所からというのだ。
「間違いなくです」
「また悪いことするわ」
「犠牲になるのは善良な人達です」
「ほんまやね」
「そうなりますので」
だからだというのだ。
「ですから」
「それでやね」
「はい」
間違いなくというのだ。
「私としてはです」
「死罪の廃止はないね」
「棟梁も同じお考えですね」
「悪人は成敗されんとあかんわ」
絶対にとだ、綾乃は強い声で答えた。
「時代劇でも特撮でもアニメでも」
「どうにもならない悪人は報いを受けていますね」
「吐き気を催す邪悪とか言うけど」
「現実にも存在します」
そこまで悪に染まった輩はだ。
「残念ですが」
「もう絶対に反省せん」
「そうした輩はです」
「成敗するしかないわ」
「ですから」
「それでやね」
「私としてはです」
太宰は綾乃に自分の考えを述べた。
「マンドラゴラの件からも考えましたが」
「死罪はそのままで」
「凶悪犯にはです」
「死罪にしていって」
「そしてマンドラゴラについても」
「凶悪犯に引き抜かせるんやね」
「嫌がろうとも後ろにマンドラゴラの声が聞こえない場所から撃ち」
引き抜かないならというのだ。
「処罰します」
「どっちにしても死ねってことやね」
「それが凶悪犯には相応しいですね」
「うちもそう思うわ」
「邪悪な輩は成敗するしかない」
「さもないと税の無駄やし」
綾乃はまたこう言った。
「万が一牢から出たらまた悪事犯すさかい」
「民にとって迷惑なので」
「一切容赦せんで」
「マンドラゴラも引かせましょう」
「そうするんやね」
「死罪それに毎日の強制労働に加え」
さらにというのだ。
「マンドラゴラもです」
「引かせるんやね」
「そうして犬を助けましょう」
彼等の命をというのだ。
「そうしましょう」
「ほなそうしよか」
「このことを法で定め」
そしてというのだ。
「行っていきましょう」
「ほなね」
綾乃もよしとした、こうしてだった。
マンドラゴラを犬に引き抜かせることは法で禁じられた、その代わりに自分が復活させてもらえることと引き換えに引き抜くか。
凶悪犯罪を行った重罪人に引き抜かせることになった、復活出来ても自分から死にたい者なそそうはおらず。
実際は重罪人が引き抜くことになった、そして。
重罪人達はマンドラゴラを引き抜かされた、彼等は常にだった。
怯えて引き抜かないなら容赦なく殺されることが決まってだった、働かせられた。
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