真実の目
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ヒロト…。海外留学…。そして事故。吉良さんの事故では無い)
あの写真の3枚、偶然の3枚とは思えない。
全てが繋がっているのだ。しかし今のヒロトは…。
「…あの写真のヒロトは俺が知っているヒロトでは無い」
それは間違いなさそうだ。
俺はUSBメモリを握りしめる。
「…ぇ、ねぇってば!」
シアリアは完全に俺に無視されて不機嫌になっているのか
またまた「む〜!」と言っている。
「すまんすまん、ちょっと考え混んでいてな」
「着替え見られて無視されて、女って見られてない感じがしてショックだよ…」
流石に可哀想に思えたので声を掛ける。
「そんなつもりじゃ無かったんだ城ヶ崎…!」
「じゃあなんでなのかなエクレール〜!」
完全に劣勢だ。こうなった女性に男には勝ち目は無い。
「悪かった!悪かった…今度ケーキ奢ってあげるから…!」
「やった♪じゃあ今度デートね♪」
「…はいはい」
俺は城ヶ崎に押し切られ渋々頷く。
「…で?上手くいった?」
「…!驚いたな…」
昔から色々勘がいいというか、鋭いと言うか。
「父さんの隠し部屋に行ってたんでしょ?」
「…そこまでお見通しとは…。お前には嘘つけなさそうだな…」
城ヶ崎は自慢気に「ふっふーん♪」と言い放つ。
そして更には俺に対することを言う。
「私は知ってるよ、貴方が雷藤真紅でないことも…」
「なっ…!?」
ふふふっ…。と笑うと城ヶ崎は部屋から出て行った。
俺は驚きのあまり声が出ない。
「…あいつ何者なんだ…」
俺は沈黙に包まれたロッカールームでUSBメモリを見つめた。
「あいつのことも気になるが、まずはこのデータ…確認しないとな」
俺はそう呟いて自分のパソコンを開いた。
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