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私の中に猫がいる 完結
第五章
5-?
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かりじゃぁ 取り調べみたいじゃぁない! 舜も困るわよー」と、思わず言ってしまった。

「あー すまん でも、他に 話すことといってもなぁー つい」と、お父さんが言っていたが

「へたなゴルフの話とか、お酒の話とか、他にもあるじゃぁない」と、私、少しイラついていた。その時、プチは、お父さんの膝に飛び乗っていった。

「あら チッチ 珍しいわね」と、お母さんが言うと

「あっ この猫 チッチって言うんですか さっき、プチって・・」と、舜が不思議がっていた。

「あのね 舜 私 時々、間違うみたいなの 私の中では、プチなんだけど・・」

「そうなのよ でも 私 疑っているのよ 本当は プチじゃぁないかと」と、お母さんも言っていた。その時、今度は、プチが舜の膝に移っていった。

「おぉー 気に入ってくれたのかなー」と、舜はプチの頭を撫でながら

「僕のことは、色々と知ってくれるほうが、嬉しいんです。僕は、すずりさんと結婚を考えてお付き合いさせてもらっていますから・・」と、「あーぁ 言ってしまった」と、私は思った。

「舜」としか、私は言葉ならなかった。その時、お父さんもお母さんも、言葉を出せなかったみたいだった。気まづいと思ったのか、しばらくして、舜は、私と初めて出会った時のこととか、会社の前で、もう一度見た時のこととかを話し出していた。その間、プチはゴロゴロと喉を鳴らしていた。お父さんが、ようやく、口を開いた。

「この子は、小さい頃から、一生懸命勉強もしたし、気立ても見た目も悪くないと、親のひいき眼ではないが、そう思っている。だけど、男に関して、いろいろ言い寄られたこともあったと思うが、まるで、相手にしてこなかったんだ。そんな中で君のことを選んだというのは、何か、感じるものがあったんだろう 君も娘を思ってくれるというのは、親としては、嬉しいと思う だから、これからも、よろしくお願いします」と、頭を下げていた。

 それからは、お父さんも、ゴルフの話とかをして時間をつぶしていた。その間、プチは私のそばに戻ってきて寝ていた。お母さんは、話に飽きてしまったんだろう、台所にちょこちょこ行って、何かを作っていた。私は、仕方ないので、その場で我慢して聞いていたのだ。

 夕方近くになって、お父さんも飲み疲れみたいな様子だったので、舜が

「そろそろ、お暇します。今日は、ご馳走になりまして、ありがとうございました」と、お母さんに向かって言ったら

「あらっ もう 夕ご飯も召し上がっていって」と、ご愛想で言っているようで

「いいえ あんまり お邪魔していると、ご迷惑なんで」と、舜も遠慮していたのだ。

「坂の下まで、一緒に行くね」と、舜が帰る時、私はお母さんのショールを手にしていた。

「いいよ 寒いから」と
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