第六十七話 春休みが終わってその十五
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「他の人も小さい人多いね」
「そうですね、言われてみれば」
「それで奇麗な人が多いね」
「奇麗な人は本当に多いですね」
「特に先輩が」
「お世辞はいいのよ」
すぐにこう返しました。
「そういうのはね」
「そうですか」
「私の何処が奇麗なのよ」
可愛いといってもらったことはありますが。
「新一君はお調子者過ぎるわ」
「それでこう言うっていうんですね」
「そうよ、そんなことは言わないことよ」
このことを注意しました。
「本当にね」
「ううん、じゃあ言わないです」
「そうよ、少なくとも私にはね」
「いや、千里ちゃんにそう言うなんてね」
また白石さんが言ってきました。
「阿波野君見どころあるね」
「そうですか」
「うん、千里ちゃんのよさがわかってるみたいだね」
「まだまだ全然ですから」
「これからもだね」
「先輩のこと見させてもらいます」
「そうしたらいいよ」
「あの、白石さん何か」
私はその白石さんに言いました。
「新一君応援してません?」
「何について応援してると思うかな」
応援していることは否定しない返事でした、笑顔でしたし。
「それで」
「どうしてですか?」
このことは全くわからないでこう返しました。
「それは」
「それがわかったら千里ちゃんもかなりせいじんしたってことになるよ」
「そうなんですか?」
「わしはそう思うよ」
「そうなんですね」
「うん、まあこれからもね」
是非にというお言葉でした、今度は。
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