第四百八十一話 学園の少女達その三
[8]前話 [2]次話
「だからよ」
「私もよ。信玄は悪人だから義晴に何かしかねないわ」
謙信も言った。
「信玄が来たら見張るわ」
「この三人嫉妬深いな」
「そうだな」
氷室は猿渡の指摘に頷いた。
「それぞれな」
「それも結構以上にな」
「嫉妬深くないわよ、それはこいつが浮気するからよ」
信奈は二人のライダーに反論した。
「だからね」
「いつもか」
「見張ってる必要があるのよ」
猿渡に強く言った。
「それで来たのよ」
「そうなんだな」
「私としてはね、それであんた達がライダーね」
「そうだよ」
猿渡はその質問にも答えた。
「俺達がな」
「デアルカ」
「ああ、それじゃあ今からな」
「お互いにね」
「話していこうな」
「それじゃあね」
「しかしな」
ここで震源は氷室の一面ピンクのスーツを見て言った。
「あんた凄い恰好だな」
「似合うか」
「それ以前だろ、あんたのルックスにな」
それにというのだ。
「ピンクはな」
「似合っているな」
「おかしいだろ」
これが信玄の意見だった。
「もうな」
「似合ってないか」
「だからおかしいだろ」
「そうなのか」
「おっさんの顔でピンクなんてな」
「そうよね」
石動美晴も言ってきた。
「この人ファッションセンスはね」
「ないんだな」
「総理大臣の息子さんで秘書だけれど」
それでもというのだ。
「有能でもね」
「ファッションセンスでもか」
「有名なのよ」
「そりゃそうだな」
信玄も納得することだった。
「一面ピンクのスーツなんてな」
「普通着ないでしょ」
「靴もだからな」
「そのセンスの欠片もない服何処で売ってるの?」
信奈も容赦ない。
「一体」
「オーダーメイトだ」
氷室は胸を張って答えた。
「文句あるか」
「特注でそのセンスのない服作ってもらったの」
「センスがないか」
「だから信玄も言ってるでしょ」
そのセンスについてはというのだ。
「私が見てもよ」
「センスがないか」
「そうよ、最悪よ」
「信奈も服のセンスは独特だけれど」
謙信が言ってきた。
「それでもね」
「この人とは全然違うわよ」
「独特でも悪くはないわ」
信奈のファッションセンスはというのだ。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ