第四百八十一話 学園の少女達その二
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「別に」
「いや、あたしが何かするとな」
信玄は桐生に明るく笑って答えた。
「バイクに乗って手下引き連れて稲葉山学園に有馬からカチ込みかけたりしたら」
「私が防いでいるの」
謙信はクールに言った。
「悪は許せないから」
「しょうがねえだろ、有馬は海ねえからな」
「けれど温泉はあるでしょ」
「温泉と海は違うだろ」
「我慢しなさい」
「そういう問題じゃねえんだよな」
「だから貴女は悪い娘なのよ」
言い合いをはじめる二人を見てだった、桐生はまた言った。
「やっぱり仲いいよな」
「そうだな」
万丈が見てもだった。
「この娘達な」
「かなりな」
「いや、そう言うけれどさ」
「私達とても仲が悪いの」
「いつも喧嘩してな」
「いがみ合っているの」
こうライダー達に言う二人だった。
「誤解しないでね」
「あたし達はそうなんだよ」
「そうは言ってもな」
万丈はどうかという顔で返した。
「俺達が見る限りな」
「あたし達はそうか?」
「仲がいいの」
「息が合ってな、それであんた達他の世界から来たんだな」
万丈はあらためて言った。
「そうだな」
「そうなんですよ」
ここで茶色の髪の毛でやや面長の顔ですらりとした長身の少年が出て来た、黒の詰襟の制服姿である。
「俺達は」
「そうなんだな」
「はい、俺相良義晴っていいます」
少年も名乗った。
「宜しくお願いします」
「こっちこそな」
「それで詳しい話なんですが」
義晴は万丈に言った。
「今からいいですか?」
「俺達も話すしな」
万丈は自分から言った。
「それじゃあな」
「今からですね」
「お互いに話そうな」
「それじゃあ」
こうして三人とライダー達は自分達の世界ののことを話すことになった、すぐに他のライダーと関係者が集められたが。
もう一人だ、金髪を長く伸ばしセットし威勢のいい感じの勝ち気そうな顔立ちの夏用のセーラー服の少女が出て来た。
「私も来たわよ」
「おい、待ってるって話だっただろ」
信玄はその少女を見て言った。
「全く、来ると思ってたけれどな」
「思ってたならいいでしょ」
「しょうがねえな、信奈ちゃんは」
「この娘は織田信奈というの」
謙信が少女の名前を話した。
「稲葉山学園の娘よ」
「俺と同じクラスなんです」
義晴がこのことを話した。
「ですから」
「一緒になんだ」
「います」
こう話した。
「最初は俺達三人の予定でしたが」
「あんたが浮気しないか見に来たのよ、大体最初は謙信だけだったのに」
「謙信とこいつに何かあったら困るからな」
信玄は謙信を見て信奈に返した。
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