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恋姫伝説 MARK OF THE FLOWERS
第百十二話 一同、赤壁に出陣するのことその十
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「今ここでな」
「ええ、それじゃあ今から」
「演歌バージョンも入れるわよ」
「ああ、頼む」
 リョウはにこりと笑ってまた頼み。それを受けて。
 またあの恐怖の歌がはじまった。その歌の前に。
 七色のスポットが何処からか来た。世界は急に暗闇になる。
 光が怪物達に集り。そしてだった。
 その光に照らし出される中。妖怪達は。
 空を舞い空中できりもみ回転してだ。そのうえで。
 着地しそしてだ。高らかに歌いはじめた。その瞬間に。
 世界は終わった。天から降り注いだ二人の化け物達によって。
 この騒ぎの後でだ。ユリはこんなことを言った。
「本当にお兄ちゃんってね」
「音楽全然わからへんな」 
 ロバートがそのユリに応えて言う。
「何一つとしてな」
「お陰でこんなことになったわ」
 何十万もの大軍がだ。見事なまでに壊滅していた。今全ての将兵達が何とか立ち上がり陣を整えていた。その中で話している彼等だった。

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