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同盟上院議事録〜あるいは自由惑星同盟構成国民達の戦争〜
【著名な戦闘】ヴァンフリート4=2防衛戦
【著名な戦闘】ヴァンフリート4=2防衛戦(10)〜セレンゲティ氷原大機動戦(下)〜
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る分には諧謔の範囲だ。
「こちらの見せ札のヴァンフリート軍も行動を開始した、後は諸君らの奮闘に期待しよう」


「まっ流石は”縦深最前衛”と言っておくか、だが我らも捨てたものではないぞ」

 フォルベックはニヤリと笑った。
「捨てたものではない?とんでもないムサンダム山岳騎兵の恐ろしさを見せていただくとしよう」

「……本隊は危機にあります」
 随伴機械化歩兵隊の指揮を押し付けられた(彼の主力である自走対空砲隊は奇襲に不向きであると機械化歩兵後方に拘置されていた)ニュースロット中佐が眉を顰める。

「本隊の側で止められればそれで良し。仮に止められなかったとしても、ワシらが重火力隊を掻きまわせば基地の防衛が楽になり、敵の勢いも削がれようぞ、中佐。
今は目の前の事に全力を尽くすべきだ」

 ニュースロットは口元を緩め、敬礼を捧げた。
「では、全力を尽くしましょう。戦友の為に」

「戦友の為に」
 ターイーも若き中佐に綺麗な答礼を返す。






「駱駝騎兵‥‥‥フランダン伯が遭遇した部隊!」

「側面に突如現れました!!」
 焦燥を隠さない伝令を見てキルヒアイスは眉を顰めた。丘陵地帯であることが仇となった。
 ちまこまとハンドキャノンやら高出力ビーム砲やらを使用し軽装甲部隊を狙い撃ちにして浸透しつつある。
 帝国軍はその社会的構造から兵下士官の自律性が低い、後方への浸透は同盟軍も当然恐れるがその恐怖の質も量も帝国は異なるのだ。
 更にそこに悪い知らせが続く。
「ラインハルト様!フランダン伯閣下の装甲旅団が動いています!」

「なんだと!?」
 なんと言っても陸戦専門部隊を率いている彼にはラインハルトも信を置き始めていた。

「莫迦な!何故だ!」
 ラインハルトはこの時の疑問の答えを得ることはなかった。少なくともヴァンフリートの雲一つなくとも揺らぎつづける陽光を浴びている間は。



「来たなターイー!私が卿の相手をしてくれる!!」
 フランダンは追撃の為に1個連隊に更に1個大隊を抽出し増強、二手に分けターイーの戦闘団に独断で”迎撃”を開始、ラインハルトの作戦計画では2個連隊6個大隊で編成された1個旅団を予備としていたはずであったが、彼が使えるのは2個大隊にまで低下してしまった。
 フランダンはラインハルトの考えたように愚かではない。”伯爵領軍指揮官”として戦場全体を見据えていた。

「リューネブルクにラインハルト!奴らは諸侯に何一つ功績を分け与える気はない!奴の指揮の通りに陣地を確保した二個連隊相手に私の装甲旅団を突っ込ませられるなど御免だ!」
 ラインハルトは皇帝の愛妾の弟であり帝国騎士ではあるが立場としては零落した都市富裕層に近い。
 フランダン伯をライ
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