第百十二話 一同、赤壁に出陣するのことその九
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「言って来ると何処からともなく湧いて出て来て爆発起こしやがるのです」
「ああ、私は人間のことを話してるから」
「人間なのです?」
「そうよ。それは安心して」
荀攸はこう陳宮に話した。
「だから。アルフレド達よ」
「あの連中なのです」
「乱鳳に眠兎もいるじゃない」
そのだ。空を飛べる面々はだというのだ。
「あの連中なら空を飛んでそれで雷雲だって壊せるわよね」
「それは人間のできることかというと疑問ですけれど」
呂蒙は常識の観点から言及した。
「ですがそれでもですね」
「それもするとまた違うわ」
こう言う荀攸だった。
「まあオロチに雷を使うのがいるけれど」
「あれは問題ないわ」
周瑜はシェルミーについてはこう他の面々に話せた。
「確かにあの女もとんでもない力を持っているけれど」
「はい、あの人は正面から雷を出します」
「御自身から」
孔明と鳳統もそのことを指摘する。
「雷を出す範囲は限られています」
「落雷みたいに全体に落とすものではありません」
「ですから結界を張るまではです」
「そこまでは至らないです」
「そういうことね。あの女はそこまでじゃないわ」
周瑜はまた言った。シェルミーについて。
「今の問題はあくまで落ちる雷よ」
「それを結界を張り防いで」
「戦に向かう」
「そのことは決まったわね」
周瑜は結界を張ることが決まったと述べた。
「それじゃあすぐにね」
「はい、今から結界を張りましょう」
「軍全体に」
「そして空もです」
「常に警戒しましょう」
こうしてだった。進軍中からだ。
月やあかり達により結界が張られ。さらにだった。
空にもだ。常にアルフレド達が飛びだ。落雷に備えられた。その中でだ。
眠兎がだ。大空を舞いつつ乱鳳に言った。
「ちょっといい?」
「んっ、何だよ」
「若し雷が落ちたらどうなるのかな」
眠兎が尋ねるのはこのことだった。
「軍は」
「決まってるだろ。全員黒焦げだろ」
「黒焦げ?」
「そうだよ。雷だぜ」
それが落ちればだと言う乱鳳だった。
「そんなの当たり前だろ」
「そういえばそうか」
「俺達は雷が落ちただけじゃ死なないけれどな」
それでもだというのだ。
「他の奴等は違うからな」
「雷に打たれて死ぬなんて弱いんだね」
それを言われてもだ。眠兎はだ。こう言うだけだった。
「普通の人間って」
「そうだよな、雷なんてどうってことないのにな」
「本当にね」
「まあ僕達はあれだからね」
アルフレドもだ。空を舞いながら二人のところに来て話に加わってきた。
「空を飛んでれば雷なんてね」
「ああ、受けるのは普通だからな」
「全然平気よ」
「けれど他の人達は違うから」
やはりだ。アルフレド
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