180 李の森の夜
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ルパンにマーガリンだった。
「うわあ、美味しそう!」
「本日の食事は西洋風か」
「それにしてもさくら達はまだ帰ってきてないのか」
「え?ももこちゃん・・・!!」
皆はまる子とその祖父がまだ姿を見せていない事に気づいた。
「全く、いい加減な奴等だ!」
次郎長は呆れる。
「山田かよ子、お主の通信機でさくらももことその祖父殿を呼べ」
「うん」
かよ子は通信機をまる子や友蔵へと繋げる。
「まるちゃん!」
『あ、かよちゃん、どうしたのお〜?』
「どうしたの、じゃないよ!もうご飯の時間だよ。皆心配してるよ!」
『あ、ごめん、ごめん。李集めに夢中になって遅くなっちゃったよお〜』
「まるちゃんのおじいちゃんは一緒にいるの?」
『いるよお〜、ね、おじいちゃん?』
『おお、勿論じゃ!かよちゃんとやら、皆で一緒に食べよう』
「分かったから、早く戻ってきてよ!皆心配してるよ!」
『わ、解ったよお〜』
かよ子は自分とまる子、どっちがおっちょこちょいが酷いのかと改めて比較したくなった。
「先に食おうブー」
ブー太郎が促した。
「うん・・・」
かよ子達は食事を始めた。
ところが、かよ子達が食事を終えても、10分経っても、20分経ってもまる子と友蔵は戻って来なかった。
「一体あの二人は何やっているのだ!?」
石松はあまりの遅さにイライラが止まらなくなった。のり子は通信機を出す。
「ももこちゃん、どこ行ったの!?」
しかし、応答がない。
『ごめ〜ん、道に迷っちゃって・・・』
「馬鹿野郎!もっと早く言え!!」
大野も通信機を取り出してまる子を叱責した。
『ごめん・・・、って、ああ!!』
『おお!!』
まる子と友蔵の悲鳴が聞こえた。
「おい、どうした、さくら!?」
「何者かに襲われたのかもしれないよ!」
お蝶が推測する。
「本部に通信せよ!」
「了解!」
関根が通信機で本部へ連絡を取る。
「こちら藤木救出班、関根金雄。さくらももこちゃんとそのおじいさんの友蔵さんが行方不明になった!今、李の茂る森にいる!」
『了解しました、只今確認致します!』
フローレンスが応答した。
フローレンスは各々の動向を確認する部屋に向かってまる子と友蔵の行方を確認した。
「どれどれ・・・」
フローレンスはその映像の地図にて李の森の場所を確認する。そこにはかよ子達藤木救出班が地図上に森に点で密集している。そして少し離れた所に二つの点がある。フローレンスは通信機で藤木救出班に連絡する。
「皆様、こちらフローレンス。只今さくらももこちゃんとそのお爺様は西の方に逸れて進んでおります・・・、ん?」
『どうした?』
椎名が応答と共に尋ねた。
「気を付けてください!二人の所に敵が接近しており
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