第三章
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「今から皆で楽しもう」
「ではこちらにどうぞ」
「ホールで用意をしておきました」
「そちらで楽しみましょう」
「是非ね」
八条は笑顔で応えた、そして一旦自室に入りそこでタキシードに着替えてそうしてホールに入るとだった。
そこでは多くの卓が用意されていてだった。
その上に七面鳥を丸ごと焼いたものが何羽もありその他にも様々なオードブルやデザートそしてワインやカクテルが用意されていた。
そういったものがあってだった、執事が彼のところに来て言ってきた。
「では」
「これからだね」
「はい、旦那様がです」
八条自身がというのだ。
「音頭を取られ」
「そうしてだね」
「はじまりを告げられて下さい」
「パーティーのね」
「そうして下さい、今年も」
「わかったよ」
八条は執事に気さくに応えた、彼にとっては爺やである。
「今からね」
「ではこれを」
執事は彼にシャンパンが入った小さなグラスを差し出した。
「どうぞ」
「うん、今から」
「お願いします」
「メリー=クリスマス」
八条は笑顔で言った、右手にグラスを持って。
「皆今日は楽しんでね」
「メリー=クリスマス」
「今年も楽しみましょう」
「そしてお祝いしましょう」
家の者達も応えた、そうしてだった。
皆立って席に座る者はその様にして楽しみだした、七面鳥のローストだけでなくテリーヌや様々なオードブルを楽しみ。
デザート特にケーキを食べてワインやカクテルを楽しんだ、場はツリーや様々なクリスマスの装飾で飾られ。
サンタの衣装を着たシェフが特大のそれこそ塔の様なケーキを持って来た、そのケーキは切られてだった。
パーティーの参加者である家の者達に配られた、最初の一切れは家の主である八条に差し出された。
そのケーキを食べてだ、八条は笑顔で言った。
「クリスマスはいいね」
「左様ですね」
「すぐに大晦日になって」
傍にいる執事に話した。
「その時はお蕎麦を食べて次の日には」
「お正月ですね」
「その時もお祝いでね」
「宴を開きますね」
「そうなるけれど」
それでもというのだ。
「今は今でね」
「楽しめますね」
「そうだね、よく働いて」
「そしてよく遊ぶ」
「そうしてこそね」
まさにというのだ。
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