第六十七話 春休みが終わってその十四
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「別に意外じゃないでしょ」
「そうなりますか」
「というか意外って何よ」
その言葉に突っ込みを入れました。
「そもそも」
「先輩イコール小柄ですから」
「イコールなの」
「小柄だから先輩で」
それでというのです。
「トップアイドルや売れっ子声優さん顔負けなんですよ」
「またそんなこと言うし」
「実際に先輩はその童顔と垂れ麺と八重歯とショートヘアとです」
それにというのです。
「小柄なことがです」
「小柄なのは絶対に外せないのね」
「はい、特に」
一番というのです。
「外せないですね」
「それでそう言うの」
「はい、先輩は小柄でないと」
さもないと、というのです。
「先輩らしくないですよ」
「何で私らしくないのよ」
「僕のイメージです」
「イメージで小さかったらたまったものじゃないわ」
私イコール小柄なんて冗談じゃありません、この小柄なことがコンプレックスで何とかしたいとずっと思っていますから。
「小さい小さいっていつも」
「あれっ、小柄な娘って可愛いよ」
白石さんがここでまた言ってきました。
「何かとね」
「そうですか?」
「そうそう、というか奥華って小柄な人多いね」
「そういえば」
言われてみればです。
「大教会長さんの奥さんも」
「あの人もだよね」
「あと詰所の石本さんの奥さんも」
「わしの奥さんも小さいよ」
白石さんは広島弁で言ってきました、実はこの人は広島の教会の人です。奥華は大阪と広島に教会が多いです。
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