第六十七話 春休みが終わってその十三
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「やっていってね、私も手伝わせてもらうから」
「悪いですね」
「いいわよ、助け合いだしね」
「そうそう、千里ちゃんいい心掛けだよ」
白石さんも言ってきました。
「千里ちゃん子供の頃からそうだからね」
「そうなんですか?先輩って」
阿波野君は白石さんのお話を聞いて言いました。
「子供の頃からですか」
「そうだよ、面倒見がよくて優しくて公平でね」
「小柄で童顔で八重歯で可愛いんですね」
「これが中学入るまでむしろ背は高い方だったんだよ」
「そうだったんですか」
阿波野君は明らかに驚いていました。
「それは意外ですね」
「皆そう言うね」
「だって先輩ですから」
「それどういう意味よ」
私は新一君に横から言いました。
「一体」
「ですから先輩って小柄じゃないですか」
「だからそう言うの?」
「はい、先輩が背が高いとか」
「信じられないの」
「本当にそうだったんですか?」
「ええ、そうよ」
このことは実際にでした。
「小学校まではね」
「それは意外ですね」
「またそう言うのね」
「じゃあ中学校からですか」
「そう、背が伸びなくなってね」
このことは妹達も同じです、そして振り返ってみますとお母さんの血筋の女の人は皆そうだったりします。
「それでなのよ」
「そういうことですか」
「そう、だからね」
私はさらに言いました。
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