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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
閑話『脅威-あらたなてき-』
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囲気の男はそういい、ズカズカと代表の前にやってきた。

「なんだ?てめぇらはさっさとマンコ連れてこいよ。」
「いえいえ!実は私、そいつとは因縁というかそういったものがありましてなぁ!!」


ガハハと豪快に笑いながら、その男は頭を掻きながら言った。

「因縁?こいつにか?」
「ええ!竜胆大和、彼の名前をそう言いましたな?実はコイツ私の知り合いでありましてなぁ!いやぁ世界というのは実に狭い!!狭いものですなぁ!!」

彼のやや声量の大きな喋り方に隣にいる置鮎は露骨に嫌そうな顔をするも、彼はそれに気付いていないのか気にしていないのか、オーバーな身振り手振りで代表に説明をしていく。

「何を調子に乗っているのか髪を染めておりますが、こいつは間違いなく私の親愛なる元部下、竜胆大和ですな!元とはいえこうなってしまった部下を叱りつけるのは上司の役目ということで!ここはどうか!」

代表は少し考えたあと、少し面倒くさそうに答える。

「…わかった。実績No.1のてめぇがそうしたいのならそうしろ。竜胆大和に関することはてめぇと置鮎の合同作戦にしといてやる。」
「さすが代表!!太っ腹でありますなぁ!がはははは!!!!」

唾を飛ばすほど豪快に笑う男。
ムカつくほどに体育会系なノリのこの中年男性に代表もイライラしたりはしているが、そう簡単に殺したりはしない。
彼の名は山本。
元はサラリーマンだったがこうして世界崩壊後、紆余曲折あり葛城財団へと入団。
彼にとってこれは天職だったらしく、入団後すぐに合計30人以上のサーヴァントの生け捕りに成功。
そこから様々な功績を残し、財団に最も貢献した男として今では実働部隊の総隊長を任されている。
信頼はされている。だが、代表はあまり彼のことを好いてはいないようだ。

「なぁ置鮎!気に入られた者同士!頑張ろうな!!」
「…。」
「それでは代表!!至急準備に入ります!!失礼しました!!」

去り際、痛いくらいに置鮎の背中をバン!と叩き山本は豪快に笑いながら帰って行った。
そして、一気に静かになった空間にて、代表は一言。

「…うぜぇな。」
「ええ。実力は確かですがあのような態度でいられるのは非常に困りますね。」
「まぁいい。俺様が信頼を置いてるのは置鮎、てめぇだけだ。朗報を期待してるぞ。」
「はっ。」

一礼し、置鮎もまたサーヴァントを連れて去っていく。
こうして残ったのは、代表のみ。

「…最強のサーバントに最強のハンター。竜胆大和とかいうクソガイジも、この2人にかかれば一瞬で終わりってわけだ。」

液晶に映る彼の映像を見て、代表はにやけて独り言を漏らす。
そして、

「サーバントは全て俺様のモノ。お前の宮本武蔵も、俺が奪ってたっぷりと味わい尽くして
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