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『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
閑話『脅威-あらたなてき-』
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当然でしょう?産廃ごときが円卓最強の剣技を真似できると思ってるんですか?」
「何を言う!!わしは!わしは剣の天才じゃ!」
「そうやって、いつまでも妄想に耽っているといい。」

次の瞬間、以蔵から鮮血が迸った。

「な…なにが…!」
「以蔵!!」

斬られたことが分からず、自分の身に何が起きたのか分からないまま膝を着いた以蔵。
駆け寄るマスター。胸に手を当てると、そこには血がベッタリと着いていることに気付く以蔵。
そこで理解した。
剣の天才、幕末の人斬り岡田以蔵は負けたのだと

「さぁ、代表の気が変わらぬうちに出ていきなさい。ここに産廃がいること自体、間違いなのですよ。」
「…。」

悔しい。
悔しいが、事実だ。
マスターは以蔵の肩をかつぎ、何も言わずに出ていった。

「わしらは…わしらは…っ!」
「汚名返上をしたいと言うのであれば、代表が1番お望みのものでも連れてくればいいじゃないですか。代表の弟とそのサーヴァント、葛飾北斎。まぁ産廃のあなた方には到底無理な話でしょうけどね。」

追い打ちにそう言ってやるが、これ以上反抗はしなかった。
そうして、静かになる代表の部屋。

「申し訳ありません代表。あなたの神聖な部屋を産廃の血で汚してしまうなど…。」
「いや、いい。後で掃除させる。それよりちょうどいいところに来たな。置鮎。」

置鮎と呼ばれた傭兵は代表にそう言われ、片膝を着いた。
後ろにいた彼のセイバーもまた、同じような姿勢を取り、彼の話を聞く。

「宮本武蔵、そのマスターの竜胆って知ってるか?」
「ええ、勿論。部下達から噂は耳にしております。なんでも支部を潰して回ってる危険因子だと。」
「ああ、なら話が早ぇ。」

傭兵、置鮎が財団に雇われ、任された仕事は大きく分けてふたつある。
一つは実働部隊と同じように日本全国にいるサーヴァントを探し、それを捕え連れてくること。

そしてもう一つは、この崩壊世界、葛城財団の活動をよく思わないモノが支部を潰して回ったり、活動の妨害をすることがよくある。
そういった財団に仇なす者を粛清することだ。

今回の仕事は、後者だ。

「この白髪のマスターが連れてる宮本武蔵だ。」

そういい、代表が一枚の写真を置鮎に手渡す。
そこに写っているのは宮本武蔵、そして竜胆大和だ。

「他にも厄介なクソマンコ共はごまんといるが、今はそいつの始末を最優先しろ。今請け負ってる仕事を放棄してもかまわない。」
「御意。」

そう言い、立ち上がる置鮎。
そのときだ。

「代表!!その始末、俺にもやらせて貰えませんかねぇ!」
「…あ?」

自動ドアが開き、大きな声が響く。
やってきたのはガタイのいい中年男性。
ハキハキとして元気な雰
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