暁 〜小説投稿サイト〜
『外伝:赤』崩壊した世界で大剣豪とイチャコラしながら旅をする
閑話『脅威-あらたなてき-』
[2/5]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
そんな時だ。
緊迫した空気の中、いかにもなタイミングでとある男が割って入ってきた。
「おまん…誰じゃ?」
「口を慎めよ田舎侍ごときが。私こそあなたがた産廃に代わる代表お抱えの傭兵。
置鮎 啓
(
おきあゆ けい
)
だ。」
「い、田舎じゃと…っ!!」
汚れのない真っ白な純白のスーツに身を包み、髪をオールバックにした男はそう言って以蔵達を見下した。
彼は本人の言った通り、新しく雇われた傭兵である。
無論、依頼の成功率は100パーセント。財団に雇われる以前に、傭兵業を始めて失敗したことなど1度もない。
「おまん…さっきわしだけでなくマスターも馬鹿にしたか?」
「ああ、言いましたね…"あなたがた産廃"と。貴方もそのマスターも、使えない時点で皆"産廃"です。それが何か?」
「…!!!」
もう我慢ができなかった。
以蔵は刀を抜き、マスターの静止も振り切ってその男に斬り掛かる。
しかし、
「な…!」
その刃が、純白のスーツを赤く汚すことは無かった。
「い、いつから…!」
「マスター。この場で剣を抜く無礼、お許しを。」
間に割って入ってきたのはサーヴァント。
甲冑を纏い、西洋の剣で以蔵の剣を涼しい顔で受け止めていた。
速い。
そもそもまるで気配がしなかったし、一体どこからどうやってこの間に入った?
以蔵にはそれらが一切見えなかった。
「かまいませんよ。さぁセイバー。身の程をわきまえない産廃に、現実を見せてやりなさい。」
「…かしこまりました。」
その直後。以蔵は刀を弾かれる。
「んのっ!」
そこから間髪入れず襲いかかってくる傭兵のサーヴァント。
セイバーと呼ばれた甲冑のサーヴァントは表情1つ変えぬまま、高速の連撃を次々と以蔵に叩き込む。
防戦一方。
セイバーの攻撃を防ぎ、受け流すことで精一杯だった。
しかしそれもここまで。
「調子に乗るのもええ加減にせえ!おまんの剣…覚えたぜよ!!」
以蔵に剣で勝負を挑む。
それがどれほど愚かなことか相手は分かっていなかったようだ。
剣の天才。
彼は相手の太刀筋を見ただけでそれを理解し、自分のものとすることができる。
だが…
(なんじゃ…コイツ!?太刀筋がまるで読めん…!!)
避けられない。
そして、真似ができない。
あまりにも早すぎる、重すぎる。
剣の天才の自分でも到底真似することが出来ない。
これはなんだ?こいつは誰だ?
「岡田以蔵…剣の天才を自称しており、相手の剣を見ただけで完全に真似することが出来る…らしいですが、真似が出来なくて戸惑っていると言ったところですか?」
「…っ!」
「おや、図星でしたか。」
真似ができないことを傭兵に見抜かれ、動揺する以蔵。
「
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ